公務員の義務

  先日、知人が島に旅行に行き、船着き場の場所がわからなくなったので役場に寄ったところ、暇そうにしている人がいたので船着き場までの道順を聞いてみると、「どうせ暇だから連れて行ってあげましょう」と言って、船着き場まで一緒について来てくれた。
 そして、旅行から帰ってきた知人が開口一番、僕に「公務員って暇でいいね〜」と言った。

 僕の知っている職場で、そんなに忙しくなく終業時間になると「我先に」と帰っていくところがある。
 しかも、時々、勤務時間中に席を離れて”労働組合の打ち合わせ”を行っている。
 公務員は、少なくとも、勤務時間中は「納税者のために一生懸命働く義務がある」のに「自分の利益のため」に時間を費やしている。
 つまり、彼らは「公務員が誰のためにあるのか?」を全く理解していない。

 そこで、人事課に「このような現状が許されるのか?」と質問したら、「地方公務員法により職員は勤務時間中は職務に専念する義務がある」という説明があった。

 それからしばらくした”昨日”と”今日”の2日、また、勤務時間中に”労働組合の打ち合わせ”を堂々としているところがあった。

 もしかしたら、人事課は、あの時「地方公務員法により・・・」という説明を僕だけにしたのだろうか?

 「そんな間抜けなことはしないだろう」と思いながらも、昨日と今日の出来事を再度人事課に報告した。

 諸事情により人並みには仕事ができなくても、出勤したからには「自分の”ベスト”を尽くす義務がある」と、日々がんばっている公務員は多い。
 それなのに、そのような義務は果たさずに、仕事中に「”権利”の確保のための打ち合わせ」をする公務員の姿を見せつけられると、歯がゆくなってしまう。

 公務員には民間企業のように”競争”もなければ”ノルマ”もない。
 だからこそ、必死になって業務に専念しなければならないことを忘れてはいけない。

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