子どもの選択
一昨日から子どもが熱を出している。 僕は、今、急ぎの仕事もないし、昼食や薬の準備もしてある、それに、一緒にいるだけなら僕にもできる、と考え 、心地よく承知した。
翌日、熱が少し下がって気分が良くなったのか、子どもが「おばちゃん家に行きたいなあ」と言ってきた。この”おばちゃん”は、パートナーの親戚に当たり、時々子どもを保育園
まで迎えに行ってくれるほど世話好きで、また、怒らずに遊んでくれたりお菓子を上げたりするので、子ども達もこのおばちゃんのことがとても好きだった。
すると、パートナーが「おばちゃんのとこに行くのと、お父さんといっしょにいるのとどっちが良い?」と子どもに聞き、驚いた。 「昨日からの打ち合わせはいったい何だったのか?今の体調で子どもを外に遊びに行かせたらまた熱が出てくるじゃないか!」というパートナーへの反感 も「”僕の体調”への配慮」と思えばそんなに腹も立たないが、「僕よりおばちゃんを選んだ」というショックを取り払うには多少時間がかかってしまった。 確かに、僕は”こんな体”だから子どもの遊び相手になってやることはできないが、それでも愛情だけはたくさん注いできたつもりだ。なのに、子どもは、やっぱり、「遊んであげずに注意をする”人”」を煙たがるのだろうか? その後、パートナーから「どうする?出発まで10分しかないけど、準備ができるんだったら送っていくわよ」と言われたが、寝間着の僕が10分で準備できるわけもなく、 結局、一人で家に残ることになった。
こんな状態で家にいるとろくな事は考えない。 しかし、案の定、その夜も高熱と咳がひどくなった。
よし、決めた! |