職場討議

  今週、今年度の事務分掌の説明があった。

 その説明の時、以前上司に提案していた内容の中の1つを直接みんなに提案してみた。

「僕が担当できないので恐縮なんですけど、僕以外のみんなで持ち回りで担当している窓口当番について、当番の人は13時から1時間休みをもらうのだから、窓口当番の時間に食事をしたり、新聞を読んだり、碁をしたりするのは止めましょうよ」

 すると、こう反論された。
「こっちは善意で昼休みに窓口を開けているのに・・・。そんなにガチガチにされると昼休みの窓口当番をしたくなくなる・・・。弁当の配達時間は12時ぐらいなのに、君の言うとおりにすると温かい弁当も食べれなくなるではないか・・・。それにここでは全ての職場で昼当番も食事しているし・・・。」

「・・・わかりました。この事務所全体の問題であれば、所長に相談してみます。」

「そんなに問題ではないと思うけど・・・。そこまで言うんだったら、昼休みに食事をした当番の人は13時からの休みを5分〜10分短くすることにすればいいんでしょ」

「13時まで仕事をして、それから休みを取る方が良いと思いますけど、・・・承知しました」

 僕の経験では、このようなあいまいなルールは、しばらくするとまた元に戻ってしまうものだが、今回は「昼当番は新聞とか読まずに仕事をしないといけない」ことは理解して頂いたようだし、上司からも「彼は他にも提案したいことがあるようなので、また次の機会に協議しま す」と言ってくれたので、今回は「よし!」とした。

 それに、その上司は、僕の状況を考慮して事務配分をしてくれたこともあり、「申し訳ない」という気持ちもあった。

 焦っても何も変わらない。
 それよりも、みんなと話し合いながら、ゆっくり、しかし継続して、事務改善や県民サービスの向上をしていけば、いつかは「改善の余地がない素敵な職場」になるに違いない。

 この職場協議で、「時間はかかるが、相手のリズムに合わせて取り組むこと」を少しだけ理解したような気がした。 

戻る