集団行動

  今日、保育園側と保護者側の定例の話し合いがあった。

 その時の子ども達の対応について、保育園側から「話し合いの13時〜15時までの間、子ども達を預かってお昼寝させることもできます」という提案があり、僕たちはそれをお願いした。

 僕は、最初、子ども達を保育園に預けるようになったとき「家ではなかなかお昼寝しない僕たちの子どもがお昼寝できるかな?」と心配だったが、初日からきちんとお昼寝ができたことに驚いた記憶がある。

 それと同時に”集団行動”への恐怖感も頭をよぎった。

 このような”集団行動”が、小学校に入ったぐらいから変な方向に向かっていって、「”いじめ”もみんなですれば恐くない。逆に、”集団行動”に反発してみんなに無視されていじめられるのが恐い」という考えの基礎になることはないだろうか?

 もちろん、子ども達には「昼寝」が大事であることは言うまでもない。だから、休みの日は、「昼寝をしないと後で眠くなるよね。だから、今寝とく?それとも後で寝る?」と子どもと相談しながら昼寝の時間を決めることにしている。
 そして、デザートを上げるときも、「デザートは、ご飯を食べて、それでも足りないから食べれるんだよ。だから、最初に自分のご飯を全部食べようね」と話しているが、別の家族と一緒に食事をしたとき、子どもから「なんで、○○君はご飯を食べていないのにお菓子ばかり食べれるの?」と質問され、言葉に窮してしまうことがあった。
 よその家族には、そこの教え方があり、そこの子ども達に「こうすべきだ」と言えるほど立派な人間だとは思っていないから「あれはいけないこと」ということも言えず、結局「お母さんが一生懸命作った料理だから、がんばって食べくれないかなあ」とお願いしたこともあった。

 子どもの教育は本当に難しい。

 「寝る時間を除けば親と一緒にいない時間が多い」現状では、いくら、家の中で親が”もっともなこと”を言って強制しても、本人が「なるほど」と思わなければ”集団行動”の中であっという間に、その”もっともなこと”はうち砕かれ、その勢いで「親への反感」が高まることもある。

 だから、僕は決して怒ることなく、何度も何度も話し合って「子ども達が納得して行動できるようになること」に力を注ぎたい。

 そして、「もし、子ども達が”自分が信じていること”に対して”周りから無視される”などのいじめがあったとしても、”いずれ理解してくれるはず”と前向きに考えてくれるようになってくれたらいいなあ」と思っている。

 保育園や学校が”集団行動”をせざるを得ないのは十分に理解している。

 しかし、社会人になって、急に「しっかりと自分の意見を持ちなさい」と言われても、そんなに簡単にできるものではないことは自分の体験からわかっているので、自分の子どもに対しては、今から”自分をしっかり持てる”ような勉強を親子で一緒にやっていき、そして、いっしょに成長していきたい。

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