感謝すること
最近、「なぜ僕がこの病気になってしまったのだろうか?」と、真剣に考えることが多い。 検査入院していたころは、「たとえ、片腕が無くなったとしても強く生きてみせる」と思っていたが、この病気を患って以来、少しずつ”自分でできること”が無くなっていき、今では、「穴にひもを通すこと」や「頭を洗うこと」さえ一人ではできなくなってしまった。 目の前の障害を乗り越える前に、次から次に障害が出て来る状態がこんなに続くと、「今の僕」のままでは精神的にまいってしまう。 だから、これからは、”過去の自分”ができたことを頼りに「なんでこんなこともできないんだ?」という気持ちで接するのではなく、「みんなありがとう」という感謝の気持ちで接するしかないのかも知れない。 とはいうものの、洋服を着せてもらっておいて「襟が曲がっているじゃないか!」と文句が先に口から出てしまい、なかなか「着せてくれてありがとね」という言葉が最初に出てこない。 「感謝から始めること」は口で言うほど簡単ではないが、「僕が僕らしく生きるため」に頑張っていきたい。 それに、その先には、なんだか、”当たり前”ではない”本当の幸せ”があるような気もする。 |