長男の看病
長男の熱が昨日の夜から下がらない。 今朝も顔色が良くなかったが、パートナーには、どうしても休めない仕事が入っている。 僕も、3日間も仕事に行かなかった時、その後に仕事をする時のきつさや「僕がいても何も出来ない」と考え、「今日は俺が休むよ」と言うのに少しだけためらいが生じてしまった。 パートナーと娘は出かけ、長男と2人きり。 薬を上げることも、熱を計ってやることも出来ない。 ここで、”優しいお父さん”なら、抱っこしたり、背中をさすってあげたりするのだろうけど、僕には無理。 でも、なんとか子どもの気持ちを”熱のきつさ”からそらしてあげようと思い、アニメのビデオを一緒に見ることにした。 まず、僕が座椅子に座ってビデオを見れる体制を作って、長男を僕の前に座らせ、僕の胸に寄りかかるようにした。 でも、筋肉がない僕の胸板はあまり居心地が良くないようで、よく頭を動かしてくる。 その度に、骨をグリグリされ「いった〜!」と思ったが、これ以外に僕がしてあげれることは何もない。 「がまん、がまん」と自分に言い聞かせ続けた。 1時間ぐらいすると、「眠い」と言ったので、「よし、布団に行こう」 ホッと一息。 しかし、布団に行っても何もしてあげれない。 仕方がないので、僕も横になって、長男の両手を掴んで僕のおでこに当て、「熱下がれ、熱下がれ」と言い続けた。 でも、とてもきつかったのだろう、長男はすぐに寝付いてしまった。 そして、ホッとした僕も一緒に寝てしまった。 僕のパートナーが、僕を気遣って?、仕事の都合を付けて12:40に帰ってきたため、僕の”長男の看病”は終わってしまった。 もちろん、それからは、長男も「おかあさ〜ん」と言って僕に寄りつかなくなった。 僕なりに、今の自分に出来る「ベストなお父さん」を演じたつもりだったが、なぜか、こんな時、決まって「この子には、他の”お父さん”だったら良かったんだろうな」って、悲観的になってしまう自分がいる。 |