ピアノ教室

 

 カーペンターズは兄妹からなるミュージック・グループだ。

“Yesterday Once More”や“TOP OF THE WORLD”など多数のヒット曲があり、僕もCDのベスト盤を持っている。

 僕は、歌は決して上手ではなかったが、「楽器なら何とかなるだろう」と、昔から興味があった”オカリナ”という楽器を購入して、日夜「ピーピー」と練習していたことがあった。

 夢は「退職した後、楽器片手に、夫婦で全国を歩き回ること」

 そして、一時は、パートナーにキーボードを無理矢理練習させて、友人の結婚式で
夫婦で演奏したこともあった。

 それぐらい好きだった”オカリナ”も、今では、口まで持っていくことさえできない。

「こどもに夢の続きを。」

 そんな気持が無かったとは言わないが、「楽器が弾ければ人生において何かの役に立つだろう」という気持ちから、6月から、長男を、週に一回、ピアノ教室に通わせている。

 しかし、恥ずかしがり屋の長男よりも、一緒に見学に行っている2歳の娘の方が、大きな声で歌っているそうだ。

 長男はピアノ演奏で、娘がボーカルのデュエット?

 こんなことをパートナーに話していたら、「くれぐれもあなたの夢を子供に押しつけないでね」と釘を刺された。

 よくよく話を聞いてみると、長男は「ドレミ・ミレド」がやっと弾けるようになった程度で、娘も、ほとんどの時間、余っているエレクトーンを”見学に連れてこられた子供達”と取り合いをして遊んでいるのだそうだ。

 やはり、自分の夢は自分で叶えることにしよう。

 そして、子ども達には、子ども達の夢を見てもらい、それを叶えるために一生懸命がんばってほしい。

 父は、その夢が叶うまで元気に見守るからね。

 だから・・・・ファイトだ!!


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