職場待機
今日、県の幹部が直接若手職員などに対し、県の行財政の厳しさを伝え、職員の意識改革を促す事を目的とした「意識改革キャラバン」が開催された。 そして、その主な内容は以下のとおりだった。 ◆キャラバンメンバー:総務部長、意識改革担当課長、大学教授など ◆内容:講演会・意見交換 ◆参加者の募集方法 ◆そのメールを見た若手職員:5人に1人(知人を対象にした調査結果) ◆メールを見た人の中で参加の応募をした職員:20人に1人( 〃 ) 開催まで1週間を切った時点での案内に、参加の相談を上司にするのはちょっと勇気が必要だったが、なんとか了解を得ることができた。 残った日数は、当日の「部長・課長・教授と行う意見交換」のシュミレーションに費やした。
「意識改革担当課長」への想定質問は以下のとおり。
「総務部長」への想定質問は以下のとおり。 そして、「教授」への想定質問は以下のとおり。 こんな事を再確認しながら出勤し、総務係に開催時間を聞いたら「あれ?聞いてないの?あなたの参加は承認されなかったそうよ」とのこと。 理由は「半分以上の班員が外勤しているのだから職場で待機すべき」ということだった。 驚いた。
この時期は、来客者や電話による問い合わせも比較的少なく、税務一筋30年のベテラン職員が2人も残っている。 どの上司の指示かはすぐにわかったが、なぜ、当日まで僕に言わないんだ? もし、今朝、早く出勤せずに直接会場に行っていたらどうなっていたんだ? 訳がわからずに、職場にいた3時間に僕が対応した電話は2回。 その2回の電話を決して軽視しているわけではないのだが、その2回の対応のために参加を許可しないなんて・・・
その人は、自分の判断によって、「メールを見て、かつ、参加しよう」と思う「100人に1人のやる気のある職員」の意識が低下する可能性を考えなかったのか?もっと伸ばしてやろうと思わなかったのか? 2回の電話のためだけに・・・。 思わぬ落とし穴に、3時間、怒りと寂しさに浸ってしまった。 その夜、いくつかのニュースで、「県が職員の意識改革を本気で行おうとしている」という内容で「意識改革キャラバン」が紹介されていたが、なんだか、「県民へのポーズ」をしているだけの茶番を演じているようで滑稽に見えてしまった。 |