役員へのお礼
先日、ALS患者支援の会を立ち上げたところ、30名以上の人が役員になってくださり、その後に開いた”緊急の役員会”にも約半数の方が参加してくれた。 そして、その役員の中で、「初めてあなたのHPを見た」という人からこんなメールをもらった。 「人に生まれた以上、様々な病気になる可能性はどんな人にもあり、難病といわれる病気もしかり。ただ、インフルエンザやヘルニアや盲腸は、自分の生活範囲の中で身近なものであり辛さを共有できる人も治療してくれる病院もいくらでもありますが、難病は、右を見ても左を見ても、その存在すら知られていません。誰に、どこに・・・右往左往と心はさまよい、患者本人もそうですが、それを支える家族の思いを想像すると言葉がありません。あなたが今やろうとしていること、いや、私達が今やろうとしていることは、明日、自分の大切な人がもしそうなってしまった時にうろたえないで良いように、明日、自分がそうなってしまってもうろたえないで良いような場所を作ろうと・・・。この地域にはそういう人達が”ここへ行けばなんとかなる”という場所がない、という現実、その現実を変えようとしていることだと思います。今、その第一歩の道標を建てた以上、私は頑張ろうと思います。半年後、1年後、3年後、10年後まで続くように。今はあなたに先頭を走ってもらわなければならない状況ですが、その内、たくましい会が出来上がることを目指したい。あなたがしんどい時に頑張らなくてもよい会に一日でも早くなれることを目指し・・・」 7月に役員になってもらって、たった一ヶ月で、こんな事を言ってくれる人がいる。 いや、この人だけではない。 役員になってくれた人たち全てが、無給で、そして、会費を払わなければならないにもかかわらず、僕らALSを患った人たちのために、貴重な時間を費やし、「よりよい環境を作ってあげたい」と熱心に活動してくれている。 「ほんとうに、ほんとうに、ありがとう。僕はあなた達のお陰で、”前向きに生きる気持ち”を忘れずにいられます。」 僕は心の底からこう言いたい。 「よりよい」という言葉を受け、僕は、「何十万円という給料を貰い、その見返りとして”よりよい県政”になるために、”事務改善”はもちろんのこと、”企業誘致”など、10年以上必死になって提案し続け、かつ、行動し続けたことを思い出した。
しかし、ここでは、去年まで、「実行が伴う回答」はなく、「貴重なご意見ありがとう」という形式的な回答だけ聞き続けたような気がした。 しかし、今年の人事異動の後、ごくわずかではあるが、提案の一部に対し、初めて「実行が伴う回答」をいただいた。 「ゼロ」が「イチ」になったことは非常に意味が大きい。 しかし、「イチ」が「百」に、そして「千」になるように日々”よりよい県政”になるように努力していかないと、また、「ゼロ」になってしまう。 会費を払ってでも「よりよい環境を」と活動してくれている人達の姿勢を見て、何十万円という給料を貰っている公務員は、「もっともっと必死になってもやりすぎることはない」「僕はここでもまだすべき事が残っている」ということを改めて教えられたような気がした。 このことにもお礼を言いたい。 |