峠の向こう

 

 やっぱり何とかなるもんだ。

 先週末から今週にかけて何とか出勤し仕事もできた。
 吐き気が無くなったわけではないが、慣れてきたようだ。
 お客さまと電話をしたり、窓口の対応をするときはかなりつらいが、何とか乗り切ることができている。

 そういえば、僕が休んでいる間に「以前もめていた人」が長期休暇を取っていた。
 理由はよく知らないしどのくらい休まれるのかも聞いていないが、彼が戻ってくるまで何とか出勤し続けて、今度こそ、彼と仕事の話を思う存分してみたい。

 また、人事担当課から以下の内容のメールをいただいた。
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  先日、人事担当課長あてにメールいただいた件について課内協議の上、本庁の担当課を通じて、あなたの職場に対し、以下の対応を御願いしました。
 引き続き、意識改革への積極的な取り組みをお願いします。
 しかし、話し合いの際には、感情的になっている部分もあるようです。お互いの信頼関係を大切にしながら進めてみてはいかかでしょうか。

@意識改革への取り組みについては、趣旨を十分に考慮して積極的に取り組んでほしい。
A話し合いの際には、次長又は所長が同席の上実施してほしい。
B県民の誤解を受けないように話し合いの場を設定してほしい。
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 正直な話、余り期待していなかった”僕の想像”を超える内容であり、嬉しい驚きを感じた反面、「お互いの信頼関係を大切にしながら」という文面が気になり、こんなお礼のメールを書いた。
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「話し合いの際には、感情的になっている部分もある」というご指摘、肝に銘じておきたいと思います。
 「相手が感情的になった」ことや「1対8であった」ことを言い訳にしたいのですが、「僕は来年まで仕事ができるか分からないので、今できることは今したい」という焦りから、僕自身も最後まで冷静でいたとはとてもいえません。
 今回の件につきまして、「100%相手に非がある」とは思っておりませんので、適切な対応をしていただいたと思い、感謝しております。
 これまで、公務員は「お互いの信頼関係を大切にする」あまり、「県民主体」ではなく「公務員主体」になっていたように思います。
 それがここ1年で崩壊し、「県民主体」になりつつあるような気がしているのは確かです。
 しかし、その流れは僕の職場には全く届いておりません。
 「お互いの信頼関係」とは、「長崎県が求める職員像を目指す」という共通認識があった上での話だと思います。
 その点で、僕は、今回の件を通じて、人事担当課や意識改革担当課の方に対し、以前よりも少しだけ「信頼する気持」が持てるようになりました。
 貴課が僕をどのように思っているのかは分かりませんが、少しでも「信頼する気持」が出てきたことを、僕は嬉しく思っています。
 この職場でも、僕や職員のみなさまの目指すところが同じになったとき、激しい議論の中に「お互いの信頼関係」を築くことができると思っています。
 最後になりましたが、至急の対応に感謝いたします。
 ありがとうございました。
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 このことがきっかけで、先日、「君のホームページの内容が気に入らない」という理由でボツにされた「事務改善の内容」がもう一度協議されることを大いに期待してしまう。

 実は、この件について、僕は平静を装っていたつもりだったが、この時期にした仕事にはミスが多かった。

 やはり、僕自身、精神的に平静ではなかったのかも知れない。

 しかし、僕は、決して、「のど元過ぎれば熱さ忘れるようなこと」のために労力を費やしたつもりはないので、これからも、公務員を「県民のために知恵を出し合う集団」に意識改革できるように、全力で頑張っていきたいと思っている。

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