文化発表会

 

 昨日、子供達の保育園の文化発表会があった。

 長男はマジレンジャーを踊り、娘はアンパンマンを楽しんだ。

 自分の子供が踊るとき、大人達は、他の子供には目もくれず、自分の子供の踊りに見入ってしまう。

 そして「○○ちゃんの踊りが自分の子供よりも上手だったね」と比較することなく、子供も大人も発表会を楽しみ、家に帰ってからも、ビデオを見ては、時折踊りながら何度でも楽しい時間を過ごすことができる。

 一方、運動会のビデオは見るのを少しためらってしまう。

 というのも、足が遅い子供達は練習の時から引け目を感じていたようで、「かけっこ」のシーンになるとなんだか気まずい雰囲気になる。

「せめて、足が遅い人たちと早い人たちのグループに分けてかけっこをしてはどうか?」」

 そんな思いが頭から離れない。

 足が遅い人たちとなら、「圧倒的な負け」はないだろうし、何かの拍子に、例えばスタートがよかった場合などには、1番になる可能性だって生まれてくるかもしれない。
 少なくとも接戦で負けた場合にも、あとで「惜しかったよね」と励ますことができる。

 保育園はこのことをどう考えているのだろうか?

どうしても確認したくなって、子供のお迎えの時に担当の保育士にきいてみた。

 すると、すでに僕と同じ考えをもっている人が保育園に提案していたとのこと。

 保育園としての結論は出ていないそうだが、「運動会は見る人のためではなく、参加する人のためにある」ことを念頭におけば、現状維持の結論だけは出てこないだろう。

 だから、もう来年からは、子ども達に「お父さんが買ってくれたこの靴では速く走れないよ」ということだけは言われなくなるだろう・・・たぶん、ね。

 
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