仕事納め

 

 今年も仕事納めの日を職場で迎えることができた。

 年の初めに「今年が勝負の年」と覚悟していたことが懐かしく、また、「よく がんばったなあ」といううれしさもあった。

  思えば、仕事でもいろんなことがあり、「もう無理してまで仕事に行きたくない」 と思ったこともあったが、今では職場の雰囲気も少し変わったような気がする。

  3ヶ月かけてチームで議論した「電話応対マニュアル」も実を結び、今では「公 式のマニュアル」として所内の全職員に配付されたことも、「少しは役に立った のかな?」と思うことができた。

  そして、今日、所内における第1回目の「クレーム対応研修」が行われた。
  これは、部署が異なる職員を数名集めて、所内で起こっているクレームの対応に ついて意見を出し合うもので、所長から「君の提案がヒントになった」という、”少し早いお年玉”の言葉をいただいた。
 今後、この研修は、メンバーを変えて継続して実施されていく予定で、1回目 の研修に参加した人から「当たり前のことばかり話し合ったが、やはり、当たり 前のことをきちんとやっていくことが大事だ、と感じた」という話を聞くことが できるなど、出だしは好調のようだ。

  僕はその後、役員を務める「難病患者連絡会」と行政との話し合いに 参加するため早退したが、今年は良い形で仕事を納めることができたような気がした。

 一方、「難病患者会連絡会と行政と の話し合い」は予想以上に話がこじれていった。

 会長が 、「会長の権限」「そんなのは少数意見であり多数決を採れば済む」と言って他の患者会の意見を聞かずに、行政との間で「難病患者の意見」として決めてしまってい る様子に驚き、「このままでは患者数の少ない僕たちの患者会の意見が無視される可能性がある。今年はもう一仕事しなければならない」と心に決めた。

  僕の年末はまだまだ終わりそうもなかった。
 

 
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