子どもとの団らん

 

 風邪をこじらせてから1週間以上が経った。
 仕事もチョコチョコ休んだが、なかなか治らない。

 「いっそのこと1週間ぐらい休んでみようか?」とも思ったが、そんなことをすると筋肉の劣化が進んで風邪どころではなくなる。

 そんな状況ではあったが、毎日の楽しみが1つあった。
 それは「仕事から帰った後の子供達との団らんの時」だ。

 仕事を休んだときも”同じような時間”はあるのだが、がんばって仕事に行った時は、そのご褒美のような気がしてなんだかうれしい。

 そして、この”団らんの時”は、夕食が終わるまで続く。
 子ども達は、時折不意に流れる「早く食べてしまいなさい」という音楽にビクビクしながらも、話声を絶やさない。

 僕は、子供達との会話において、「でも」とか「そんなこといいから」いう否定語は使わず、意識的に「そっか、そしたら○○ということだね」と話をつなげるようにしている。

 大人にとって「理にかなわない」ことでも、子供達にとっては「理にかなっている」ことはたくさんある。

 しかし、その欠点として、話が長引いたり、イライラすることもある。
 そして、その時こそが「自分の成長の時」と位置づけ、歯を食いしばっている。

 おかげで、子供に怒ることはなく、子供は一生懸命自分の意見を最後まで言って、時には「やはり自分が悪い」と思って「ごめんなさい」と言うこともある。

 でも、昨日、そんな”子どもとの会話”の途中で、息子から「お父さん、今怒っているでしょ?」と言われてしまった。

 まだまだ僕の成長は足りないようだ。

 ・・・ごめんなさい。

 
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