パートナーの誕生日


 今日は節分。
 つまり、パートナーの誕生日だ。

 「もう、誕生日はお互いが好きなものを自分たちで買いましょ」
と決めてからだいぶ経った。

 プレゼントをあげて喜ぶ顔を見たい僕に対し、余りイベントに興味がないパートナー。
 これまでにプレゼントした”3つの腕時計”をことごとく無くされたことも、この”決まり事”を決めた原因なのだが、今年は、その”決まり事”を破ることにした。

 理由は、「来年以降は、もう自分の目で見てプレゼントを買いに行くことができないかも?」だった。

 「別に要らないわ」というパートナーを「今年だけだから」と言って、強引にデパートに連れて行き、「前から興味があった」という”財布”を見に行った。

 「やはり歩くのがきつくなってきたな」と思いながら、吐き気が襲ってくるのをパートナーに隠しながら、久しぶりの”プレゼントの買い物”に、”以前の懐かしい気持”が蘇ってきて嬉しかった。

 そして、プレゼントを買った後は、僕のおごりで、日頃からお世話になっているお義母さ
んを誘って、子ども達と一緒に焼き肉を食べにいった。

 ”2人きりだった時の幸せ”と”家族が増えた今の幸せ”。

 その両方を味わうことができた一日だった。

 

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