再び出勤

 4日間の休みを取り、何とか仕事に行けるようになった。

 「行けるようになった」というよりも、これ以上休むと、もう、仕事に行く気力が無くなってしまうような気がして怖かった。

 目の腫れはひかず、職場の人から「大丈夫か?」と心配された。
 左側は、目だけではなく、肋骨、肩、肘、腕、指がうずくように痛かった。

 しかも、風邪の症状も収まっておらず、鼻が詰まって体がだるい。

 そんな状態にもかかわらずに仕事に行く決心をしたのは、”仕事に行けなくなる恐怖感”以外にも理由があった。

 それはいろんな人からの”励ましのメール”だった。

 こんな状態だったので、僕は、このホームページを更新する気力さえなくなっていたのだが、それを心配してか、いろんな人から励ましのメールをもらった。

 「10年ほど連絡を取っていなかった大学の友人」から、

・・・たまに君のホームページ見させてもらってます。
 本当に君は、人生に”がんばって”ますね。ホームページよんでてホントに頭が下がります。
 大学を卒業してからもう13年くらいになるのかな?
 ずいぶんと月日がたっちゃいましたね。
 でも自分的には、ついこのあいだのような気がします。・・・世の中にはとんでもないやつらがたくさんいます。
 自分もそいつらに負けないよう、君のの努力にもまけないようがんばっていく(つもり)でいます。
 またメールします。
 月並みな言葉ですが、病気に負けないで「がんばって!!!」ください。
 友人の一人として応援しています。

・・・いま 自分は仕事を辞めて実家にいます。
 辞めた理由はいろいろあるのですが、君と違って 信念を貫けず妥協してしまいました。
 だから・・その・・うまくは言えんが君は頑張って!!と言いたい。

 10年ぐらい連絡を取っていないにもかかわらず、まだ「友人」と思ってくれていたことが嬉しかった。

 そして、かつて、「プロジェクトチームとして一緒に汗を流した友人」からもこんなメールをいただいた。

・・・僕は以前、あなたに、”あなたと一緒にいてもあなたが病気だとは思えません”とメールしたころがありますが、これは今でもそうです。
 あなたは元気な病人なんです。
 矛盾した言葉ですが、僕はあなたを差別視したことがありません。
 チームって、それぞれの長所を生かしながらひとつのプランを達成していくものだと思います。
 そういう意味で、僕はあなたと一緒にいたチームが好きでした。・・・、僕はいつか、またあなたと、今度は職場という単位で巡りあう日を楽しみにしています。・・・僕にとって、あなたの熱意は尊敬に値します。

 こんなメールをもらえる人が、世の中にいったい何人いるのだろうか?

 僕は、「病気になった不幸」を除けば、他の人に自慢できるほど、”幸せ者”であったことを実感した。

 家族の支えに加えて、これらのエールのおかげで、仕事に行く勇気が出たのかもしれない、とありがたく思った。

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