友人のお見舞い
今日、「先日入院した同じ病気の人」をお見舞いに行った。 そこで、「これまで、”お互いに頑張ろう”と言い合ってきたこと」が、今日からはできないことを実感した。 そんな状態であったが、彼は、いつものように口を動かして、何かを伝えようとしている。 しかし、彼が何を言おうとしているのか判らない。 必死に「理解しよう」としたのだが、どうしてもわからないのだ。 このまま、彼が話すことを止めた場合、口の筋肉が急速に劣化してしまうのではないだろうか? もしそうだとしたら、僕は、今、いったい何をすべきなのだろうか? また、彼をみていると、どうしても、「近い将来、僕もこうなってしまうのではないか?」という気持ちになってしまう。 一緒にお見舞いに行ったパートナーも、思わず「私も勉強しておかないと・・・どうやったら楽ですか?」と聞いていた。 「僕の気持ちが”彼が入院する前の状態”に戻るにはもう少し時間が必要だ」ということは仕方がないが、「今、彼のために僕にできることはないか?」ということを必死に考えた。 そして、「そうだ。口唇術に長けている人を捜し出して、一緒にお見舞いに行ってもらおう」と決めた。 その2日後、”ろうあ協会”で「手話や口の動きをみながらボランティアをされている方」に一緒にお見舞いに行ってもらえることになった。 その結果、前回より少しだけ話が弾んだような気がした。 そして、僕の心の中の”もやもや”が少しだけ無くなった。 |