子供のお手伝い

 

 最近、身体の筋肉に加え、呼吸する筋肉に違和感を憶えるようになった。
 呼吸器官は、他の場所の筋肉と違って、不安が倍増していく。

 そして、それを知ってか知らずか、長男がいろいろと手伝ってくれるようになった。

 朝、ふとんから起きあがるとき背中を押してくれたり、サプリメントを飲もうとすると口のところまで持ってきてくれる。

 そして、今日は、トイレから出たあと、ズボンを上げることができずにそのまま引きずって部屋に戻ってくると、「このままだと恥ずかしいでしょ」と言って、前から後ろからと、ズボンを上げてくれた。

 「子供に迷惑をかけるぐらいなら施設に入ろう」とは思っているのだが、どうも、長男は、 ”迷惑”と思わずに手伝ってくれている。

 それを見習って、娘もコップをもってきてくれるようになった。

 また、子供達は、そろって食事の手伝いをするようになり、パートナーの負担も心なし減ってきているように見える。

 こんな親でも子供は優しい心を持つことができることに、正直、驚いている。

 きっと、父親ではなく、母親の教育方法がよいのだろう。

 こんな時、「いつまでも、”子供に迷惑をかけるぐらいなら施設に入ろう”と思うときが来ないのではないか?」という幸せな気分になれる。

 子供達、本当にありがとう。


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