5分間の調査

 

  自分で判らないことがあると、すぐに他人に聞いてしまう場合がある。

  そんな時、「あ〜、そうか」と思うのだが、その後、すぐに教えてもらったことを忘れてしまい、また、 同じことを聞いてしまう。

  これでは、自分の成長が全くない。

 そう思い、「これからは、自分で判らないことがあると、5分間だけ自分で調べてから、 それでも判らなかったときだけ、他の人に聞いてみる」ことにした。

  最初、このやり方に慣れるまでは、「面倒くさい」とか「時間がもったいない」と思って、なかなか習慣化されずに 苦労した。

  しかし、しばらく我慢して続けていると、その「5分間の調査で見つけた余 分な知識」が、ひょんなことから”役に立つ場面”に出くわした。

  それ以来、「5分間の調査で見つける余分な知識」の存在が楽しくなって、時に は「30分間の調査」になる場合もある。

  このやり方は、仕事でも同じであり、時には、ベテランの人が「知らなかったこと」 や「勘違いしていたこと」を見つける場合もある。

 それに、”自分だけの調査方法”を見つけだしたことにより、「誰も知らない新しい知識」を発見する こともある。

  最初から他人に聞かずに、まずは自分で調べてみる 「5分間の調査」。

 これって、「 個々人の能力に関係なく、誰でも知識人になることができる方法」ではないだろう か。


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