余計な一言

 

  毎日、毎日、飽きることなくパートナーと険悪な雰囲気になってしまう。

  せっかく職場まで向かえに来てくれたパートナーとの車での会話。

「今日もきつかったようね。明日は仕事に行けそうなの?」
「あのな。毎日仕事に行くように頑張っているんだから、いい加減、そんな質問 するな。こっちのやる気がなくなるだろ。」
「こっちにだって昼ご飯の準備とか、いろいろあるのよ。」
「昼ご飯の準備っていったって、”おにぎり2個だけ”だろう。」
「”おにぎり2個だけ”って・・・」

  やはり、「おにぎり2個だけ」は余分な一言だった。

  また、ある朝のこと。
  パートナーに起こしてもらって、フラフラな足取りでリビングに行った。

「大丈夫?今日は仕事に行けるの?」
「あのな。この状態で仕事に行けないようだと毎日行けないよ。”俺”が頑張って行 こうとしているのにバカな質問するなよ。」
「バカな質問って・・・。ところで、昨日、朝食の食材を買っておくのを忘れたん だけど、朝食食べるよね?」
「あのな。朝食食べないと”俺”の体力が持つわけないだろ。バカなこというな。」
「また、バカってあなた・・・。それに、二言目には、俺、俺、俺、俺って・・・このアホ!」

  やはり、「バカ」は余分な一言だった。

 この「余計な一言」がなければ、もっと平和な家庭が築けるのに・・・。

 でも、「平和な家庭を築くために自分にできること」が1つ分かっただけでも、「よし」としよう・・・かな。


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