上級主事
今日、人事異動の内示があった。 そして、今回から、入庁後、10年経った職員を「若手職員の役職である”主事”」と区別するために、新しい役職「上級主事」を設け、その基準に合致する「ほとんどの職員 」を、その「上級主事」に就けた。 ちなみに、「ほとんどの職員 」には、僕のように「病気で職場を異動した職員」はもとより、「何年も育児休暇で仕事を休んでいる職員」や「仕事中に居眠りをする職員」も含まれている。 この「昇級もなく、非常に多くの職員を形式的に”上級主事”にした現状」に、こんな句を詠んで皮肉る職員もいた。 上級主事 はけば出てくる 上級主事(字余り) 僕は、こんな形式的な役職に興味を持つこともなく、知人の異動の有無を確認していた。 すると、「君は”上級主事”になっていないようだぞ」という話を聞き驚いた。
何かの間違い? いろんなことを考えてみたが、よくわからなかったため、人事担当課に問い合わせたところ、「君は”上級主事”の評価に達していない」ということだった。 県庁で13年、一心不乱に仕事をしてきた僕が「10年間仕事をしてきた主事」よりも評価が下回る?
え? 全く訳が分からない。 いったい誰が僕の評価をしたんだ?
「10年以上お酒を飲んで出勤してきた職員に注意をしたとき、その人の味方になって僕を避難した上司」か? いずれにしても、4月から僕は「僕より勤務年数が少ない人」の下の立場で仕事をすることになる。 公務員という仕事は、年功序列の要素が強く、これまで上司の数倍働いて大きな結果を出したときに評価されなくても「それはしかたないこと。評価のことは忘れて、県民サービスの向上だけ考えていこう」と思って頑張ってきたのに・・・。 病気と闘いながらも、時には酔っぱらいの職員に追い回されて職場待避をさせながらも、「どうしたら、僕を含めこの職場の職員が、”作業”ではなく”仕事”を給料分できるか」を考えてきたのに・・・。 一気に病気が進行していく気がするとともに、13年間勤めてきた会社に裏切られた気がして、やりきれなかった。 だが、「僕の評価をした人」に伝えてほしい。 「あなたが行った評価が正しかったかどうかは、”公務員の常識が通じないところ”で、再度、審議してもらう」ということを。 そして、そこで、僕が体験した「公務員の実体」というものも全て証言してやろう。 こんなことばかり頭に浮かんでしまうぐらい、僕にとって今回の人事は大きなショックだった。 |