”震え”と”腹痛”

 

 今日、長男が39.5度の熱を出し、パートナーがどうしても仕事が休めなかったことから、僕が休んで看病することになった。

 その後、長男の熱が夕方まで下がらなかったため、パートナーが帰宅した後、病院に連れて行って点滴をうってもらい、そのお陰で、何とか熱が下がっていった。

 しかし、一難去ってまた一難。

 今度は僕に原因不明の腹痛と嘔吐と寒気が襲ってきた。

 元々少ない”体中の力”がますますなくなり、トイレで座っているときも自分の体を支えることができない。

 おーい!!!

 渾身の力を込めて、病気の子供と添い寝していたパートナーを呼んで、リビングまで連れていってもらった。

 襲ってくるものすごい寒気。

 ホットカーペットと石油ファンヒーターを最大にし、厚いふとんを掛けてもらい、腰に”暖
めた小豆”を巻いた結果、30分ぐらい経ったころから徐々に体の震えが無くなっていった。

 そして、しゃべる元気が出てきたので、「これまでに体験したことがない”震え”と”腹痛”だったから、”もう終わりかも知れない”と思ったよ」とパートナーに言った。

 すると、こんな返事が返ってきた。

「”震え”と”腹痛”で死んだ人なんて聞いたことがないけど・・・でも、それはそれであなたらしいかもね。」

 励ましているのか呆れているのか分からない返事に戸惑っていると、「もう大丈夫なようだから子供のところに行くね」と部屋を出ていった。

 何ともパワフルな女性である。

 僕は、その時、「彼女あっての我が家」であることを再確認した。 
 


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