マスコミの取材
「両足のないお母さん”ローズマリー”」の特集がテレビであった。 ローズマリーは「同情を買うような内容にしないこと」を条件にいろんな番組の取材に協力しているそうだ。
そんなある日のこと、ローズマリーがとあるテレビ番組に出演したあと、その番組を見ていた近所の子供達がローズマリーの周りに集まってきた。 あとで解ったことだが、彼にとって、ローズマリーはどこにでもいる”普通のお母さん”であり、そんな”普通のお母さん”に対し「足が無くて大変じゃないの?」と聞かれることが嫌だったようだ。 そんな光景を見て、ふと、自分のことを考えてみた。 「子供達にとって、僕は”普通のお父さん”を演じきれているだろうか?」
ローズマリーは、世の中の「両足のない人たち」に対し、「くじけちゃだめよ。いっしょに頑張ろう!」というメッセージを送るために、番組の取材に協力しているんだと思う。 僕の子供達は、まだ、4歳と2歳。 その子供達がルークと同じ年齢になったとき、いったい、僕のことをどう思うだろうか?
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