工作室


6−1 アイドリングストップコントローラーによる燃費の違い




アイドリングストップコントローラーを使用した場合の燃費への影響を検討してみました。
新車購入時から継続して、満タン法による燃費は記録していますが、
走行条件やエアコン使用の有無等の影響の方が大きく、
アイドリングストップコントローラー装着前後での燃費の違いがよく判りません。

そこで、同じ条件で比較できるように、
実走行の車速データを用いて、本機の有無による効果を検討してみました。
下記グラフは、ある日の走行パターンです。(尚、ほぼ一定速度での走行部分は一部省略/短縮してあります)
住宅街の路地を抜けて、そこそこの交通量のあるバス通りを走るというほぼ毎日の様に走っているルートです。
信号のない交差点で徐行したり、歩行者や対向車を避けたり等、減速が必要な場合が割と多くあります。


走行データ


赤色で示した部分が、本機なしの場合にエンジンが停止した期間です。
*印部は、減速中ですがブレーキを緩めたため再始動しました。
エンジンが停止した赤色部分の合計時間は3分5秒(185秒)です。

この走行パターンで、本機を使用したとすると、速度0km/hの部分のみエンジンが停止します。
その時間は、2分24秒(144秒)です。

従って、本機を使用したことで41秒分アイドリングが長くなったことになります。

一方、
エンジンを始動するためには余分にエネルギーが必要です。
その量は、アイドリング5秒に相当すると言われているようです。

参考:
エコドライブ技術案内-燃料消費の少ない運転操作
http://www.eccj.or.jp/recoo/annai/page_annai02.html

この始動時の消費を考慮すると、実質的なアイドリング停止時間は、
本機無し:185秒−5秒/回×12回=125秒
本機有り:144秒−5秒/回× 4回=124秒
となります。
あくまでも、一例ではありますが、ほぼ同じという結果になりました。




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