ピュー。
「シンジお兄ちゃん、アスカお姉ちゃん。さむいよ〜。」
「レイちゃん、もう少しだからね。」
「う、うん。我慢するよ。」
「えらいね。レイちゃん。」
ある日の午後、レイちゃんはシンジくん、アスカちゃんとリツコさんへ頼まれたお買い物の帰りです。
お天気なのですが、北風さんが強く吹いてきて、レイちゃんにとってはちょっと大変です。
ピュー。ピュー。
「わ〜〜〜。さむいよ〜〜。」
「レイちゃん、大丈夫。」
「く、くう〜〜〜。この天才美少女アスカ様に歯向かうなんて、北風のくせに生意気よ。」
だんだん北風さんが強くなってきたので、アスカちゃん、北風さんに八つ当たりをし始めました。
「アスカお姉ちゃん。それは変だよ。」
「アスカ、お天気だから仕方がないんだよ。」
レイちゃんとシンジくんがなだめますが、アスカちゃんは怒る一方です。
「あーーー五月蝿いわね。いいシンジ。こんな北風で吹かれたら、このすべすべのお肌が荒れてしまうのよ。これは北風の犯罪よ。」
「犯罪かーーー。」
「そうよレイ。これは北風の犯罪よ。これだけで北風は死刑よ。いい北風。これ以上吹くと、死刑になるわよ。」
「「・・・・・・」」
ちょっとこれは、無茶な話です。北風さんもアスカちゃんのへっぽこぶりに怒ったのか
ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。
ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。
ますます強く吹いて、逆襲します。
「「「うわ〜〜〜。」」」
「シンジ。このままだとレイと私のすべすべのお肌が荒れてしまうわ。」
「シンジお兄ちゃん、さむいよ〜〜。」
「レイちゃん、大丈夫。」
「シンジ。あんた盾になるのよ。」
「えっ。盾。」
「そうよ、それが当然の役目よ。この天才美少女アスカさまのお肌を守る盾になれるのよ。光栄に思いなさい。」
「そんな〜。」
シンジくん、アスカちゃんのわがままにあきれますが、北風さんは強くなる一方です。
ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。ピュー。
「さむいよ〜。」
レイちゃん、本当にさむそうです。シンジくん、盾になる決意をして、
「レイちゃん。うん。レイちゃん、僕の後ろに来て。」
「ありがとう、シンジお兄ちゃん。」
レイちゃん、シンジくんの背中にぴったりくっつき、暖かそうです。
「大丈夫だからね。アスカ。レイちゃんの後ろに来てあげて。」
「分ったわ。レイ、さむくない。」
「えへへ〜、シンジお兄ちゃんとアスカお姉ちゃんに挟まってあったかいよ。」
「アスカ、さむくないかい。」
「大丈夫よ。」
「よかった。じゃああと少しだから急ごうね。」
3人は一列になって、おしくらまんじゅうをするようにお家へ急ぎました。
つづく
ふきのとうさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜
寒い日のお使い、幼いレイちゃんには大変。アスカちゃんにいたっては北風を生意気呼ばわりする始末(笑)
でも寒いときだから三人で肩身を寄せ合い仲良くなっていくんでしょうね。
リツコさんから頼まれた品は何でしょうか?次回が楽しみですね。
アスカちゃん、自然に喧嘩を売っても負けますよと感想を送りましょうね。
とっても素敵なSSをくださったふきのとうさんへの感想は掲示板かjun16に送ってくださいね。ふきのとうさんさんに送っておきます。
皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!
投稿:ほっと・じんじゃ〜はに〜みるく