ほっと・じんじゃ〜はに〜みるく その3

Made by ふきのとう


 火にかけられたお鍋を、レイちゃんは興味津々に見ています。

 リツコさんは、そんなレイちゃんに優しく

「レイ。」

「なあに、お母さん」

「ハチミツをお鍋のミルクに入れてちょうだい。」

 次のお手伝いを教えます。



「はーい。」

「火を使っているから、アスカと一緒に注意して入れてね。」

 レイちゃんがいくらしっかりしているとはいえ、やはり火を使いますからリツコさん、少し心配です。



「うん。アスカお姉ちゃんと一緒だから大丈夫だよ。」

「リツコ任せておいて。ところでハチミツはどれくらい入れるの。」

「好みでいいのよ。甘いのが良ければ多くていいわ。」

「アスカお姉ちゃん、私、甘いほうがいい〜〜。」

「分ったわ、じゃあ多めに入れるわ。」

「わーい。」

「ハチミツを入れたら牛乳をゆっくりかき回して、沸騰させないように気をつけてね。」

「この天才美少女アスカ様にかかれば、それくらいなんでもないわ。」

「ふふっ。まかせたわよ。」

 アスカちゃんにレイちゃんとお鍋の面倒は任せても大丈夫みたいです。




 そのうち、お鍋の牛乳が少しずつ温まってきます。

「あっ、ハチミツがとけたら牛乳も少しハチミツ色になったよ。」

「ハチミツのいい香りね。美味しそうだわ。さすがにこのアスカ様がつくるとどんなものでも美味しくなるわ。やはり私は天才よ。」


 アスカちゃんはお鍋を温めているだけですが、とっても大きな仕事をしたと思っています。

 そんなアスカちゃんをレイちゃんは「そんけー」の目で見ています。シンジくんはちょっと微笑んでみています。

(うふふ、シンジくんアスカとうまく行ってるみたいね。)

 リツコさん、2人の事をやさしく見ています。




「お母さん、牛乳が少しプクプクいってきたよ。」

「シンジくん、さっきのショウガ汁をお鍋に入れてちょうだい。」

「はい。あっ、いい香りですね。」

「沸騰させないでね。もういいわよ。」

 ショウガの香りとハチミツの甘い香りがあわさって、美味しい香りが台所に広がります。

「わーい、できたの。」

「ええ、できあがりよ。レイもちゃんと手伝ってくれたから早くできたのよ。」

「えへへへ〜〜。お手伝い楽しかったよ〜〜。」

 リツコさん、お手伝いをしたレイちゃんをほめてあげます。これで、レイちゃんはこの料理を忘れないでしょう。

「シンジくん、アスカ、さめないうちに。」

「はい、いただきます。」

「わお〜。甘くてあったかくておいしー。さすがに天才美少女アスカ様がつくっただけあるわ。」

「そんな、大げさだよ。」

「むっ。シンジ、この私に逆らうの。私は絶対の真理を言ったまでなのよ。」

「いや、逆らってはいないけど・・・・」

 シンちゃん、アスカちゃんの機嫌を損じてしまったようです。

 そこへリツコさんが助け舟を出します。

「アスカ、さめてしまうわよ。」

「そうね。せっかくつくった物は美味しいうちに食べなくちゃ。ゴクゴク。」

 アスカちゃん、美味しいミルクで、さっきの事は忘れています。

(アスカ可愛いわね。でも、シンジくん、ちょっとにぶいわよ。)

 2人の仲はやはり、少しずつの進展のようです。




「体がポカポカしますね。」

「お母さん、おいし〜〜〜。」

「やっぱり自分でつくったものは美味しいわ。」

「うふふ。寒いなかお使いにいってくれたお礼よ。」

「ミルクが飲めるなら、またお使いに行く〜〜〜。」

「じゃあ、シンジくんとアスカと一緒に行ってもらうようお願いしなさい。」

「うん。シンジお兄ちゃん、アスカお姉ちゃんまた一緒にいこー。」

「レイちゃん、今度はもっとあったかい服を着て行こうね。」

「シンジだけじゃ不安だから、私も付いていってあげるわ。」

「やったー。また3人でお使いだよ。」

(3人でお使いにいけば、レイにとってもいい社会勉強になるし、シンジくんとアスカももっと進展するでしょうね。)

 楽しそうな3人を、微笑みながら見ているリツコさんでした。


   おしまい



れしぴ

<材料>


牛乳     (600から800CC:カップ3から4杯)
ハチミツ   (大さじ2から4杯)
ショウガ汁  (小さじ1から2杯)

 分量は好みで調節してください。




<作り方>


 @ショウガ一欠けをすり、ショウガ汁を作る。

 A牛乳を鍋に入れ弱火にかける。

 B牛乳にハチミツを入れてゆっくりかき回す。

 Cハチミツがとけてきたならば、ショウガ汁をいれ出来上がり。
 (牛乳は沸騰させないでください)

 ショウガで体がぽかぽか温まります。

  
 


 ふきのとうさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜

 お鍋でミルクを温めるアスカちゃんとレイちゃん、火傷しないようにしないといけないですね。レイちゃんがいるから大丈夫でしょう(笑)

 入れる蜂蜜も二人の好みで甘くなりますね、シンジ君も嬉しそうです。

 出来た「ほっとじんじゃ〜はに〜みるく」は身体も温まりシンジ君達の仲も深まるでしょうね。

 アスカちゃん、今度はシンジ君の為だけに作ってねと感想を送りましょうね。

 とっても素敵なSSをくださったふきのとうさんへの感想は掲示板かjun16に送ってくださいね。ふきのとうさんさんに送っておきます。

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SSroom_6 その2

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