LRS2

Made by シゲボー

「ふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふんふ〜んふふん♪」

髪をとかしながら陽気に第九を歌っている少女が葛城邸にいた。

「これでよし、っと。気にいってくれるかな?」

少女の名は惣流・アスカ・ラングレー。

今日は待ちに待ったデ〜トの日である。

待ち合わせは午前10時にネルフの地上ゲート前。

リツコの実験に付き合わされて、加持はネルフに泊り込みだからだ。

初号機と零号機の機体互換テストなのでアスカには関係がないために一人で家にいた。

 

 

 

「いってきま〜す。」

いつもより機嫌が良いらしく、珍しく家を出る時にあいさつした・・・・・・が、返事は当然ない。

「まったく、ペンペンも言葉がしゃべれればいいのに。」

玄関で見送りをしたペンペンにぐちをこぼしながら、スキップでもしだしそうなくらいの軽い足取りでネルフに向かった。

 

 

 

ネルフに着いたアスカは、赤いお気に入りの腕時計を見た。

9時50分少し前をさしていた。

「ちょっと早く来ちゃったわね。」

ベンチに座って待つことにした。

 

 

 

3分後・・・・

「ああ〜〜時間が進むのってどうしてこんなに遅いのかしら。」

すでに待ちきれずにあっちへ行ったりこっちへ行ったり・・・

 

 

 

その2分後・・・・

「ああ〜〜〜〜〜〜〜早く10時になれ〜〜〜〜〜!!」

そこらへんを走り回っている。すでにSALである。

 

 

 

そのまた4分後・・・・

「はあはあ・・・・後1分ね・・・はあはあ・・・」

疲れてしまっている。走らなきゃいいのに・・・・

 

 

 

10時ちょうど・・・・

ぐぉおおおおおおん・・・・・・・

大きな音を立てて扉が開いた。

「・・・ふぅ、やっときたのね。」

ドアが開いた先にいたのは・・・・・・・制服姿のレイとシンジだった。

 

 

 

「ファ〜スト!それにシンジも!なんであんたたちがここにいるのよ!」

「なぜって・・・・・絆だから。」

「・・・・・・・・そう・・・・(?)」

「どいてくれる?わたしこれから碇君とデ〜トなの。」

「なっ!なんですって!?」

「あっ、綾波!?」

「碇君から誘ってきたの。一緒に買い物に行こうって。」

「あっ、あのね、綾波の部屋って何もないから家具とか家電とか買ったほうがいいと思って。」

「そう、バカシンジとデ〜トなの。ま、せいぜい楽しんでいらっしゃい。」

「ええ、そのつもりよ。買い物が終わったら碇君と一緒に・・・・・・ぽっ。」

「あ、綾波・・・・・・・(ぼっ)」

「はいはい。わかったからさっさと行きなさい。」

「アスカこそ、こんなところで何やってるんだよ。」

「わ、私は・・・・何でもいいでしょ!さっさといきなさい!!」

「わかったよ。綾波、行こう。」

「ええ、行きましょ碇君。」

仲良く手をつないでいってしまいました。

うん、LRSだな。(え、違う?)

 

 

 

「ふぅ〜。まだかな〜加持さん。」

すでに時計は10時半を回っていた。

ネルフの中を探そうとして、カードキーを入れようとしたとき、

ぐぉおおおおおおおおん・・・・・・

また扉が開いた。

「加持さん!やっと来たのね。」

だが、その先に立っていたのは・・・・・・・・・ケンスケとトウジだった。

 

 

 

「!?鈴原!それに相田も?こんなところで何やってるのよ?写真はお断りよ!」

「ちょっと赤木とかいう博士に呼び出されたから来ただけだよ。」

「なんでも、エヴァのパイロットならへんかゆうて、検査を受けたんや。」

「!!あんたたちがパイロット?くっくっく。笑わせるじゃない。なんであんたたちが。」

「そういえば、委員長もいたよな。」

「ああ、おったおった。」

「えっ?ヒカリも来てるんだ。」

 

 

 

ぐぉおおおおおおおおおん・・・・・・・・

また扉が開いた。

「あら、アスカじゃない。こんなところにいたんだ。」

「ヒカリ!!」

「さがしたのよ。アスカいないかなって。」

「今日は私に関係ない実験だったから。それより、パイロットにならないかって言われたのはホント?」

「ええ、アスカと同じパイロットになれるなんて、もう感激!!合格したらよろしくね。」

「ところで惣流は、なんでこんなところに居るんだ?」

「あんたたちなんかには関係ないでしょ!」

「あっ、わかった。こないだ学校で寝ぼけて、『かじさ〜ん』ゆうとったやんか。その加持さんちゅう人とデ〜トやな。」

「あの無精ひげはやした人か。なるほど、そうか。せいぜい楽しんで来いよ。じゃあ。」

「ほな、学校でな。」

「バイバイ、アスカ。」

「バイバイ、ヒカリ。」

三人は仲良く出て行った。

 

 

 

「ふう〜。まだかしら加持さんは。」

すでに約束の時間は30分過ぎている。

実験はすでに終わっているはずである。

加持はどこへ行ったのだろう。

まさか、ミサトと・・・・・・・・

カードキーを差し込もうとしたその時、

ぐぉおおおおおおおおおおん・・・・・・・・・

また大きな扉が開いた。

 

 

 

「加持さ〜ん」

「よっ!遅くなってすまんな。」

「あら、アスカじゃない。こんな所でどうしたの?」

「な、なんでミサトが・・・・リツコまで・・・・・・どうして?」

「アスカ、悪いが今日のデートは無しだ。」

「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!どうして?」

「なんでも、リッちゃんが実験の成功を祝って飲みに行こうって言い出したもんだから。」

「リツコが言い出すなんて珍しいからね〜、せっかくだから行こうってことになったのよ。」

 

 

 

「せんぱ〜〜い、置いてかないでくださいよ〜」

「あら、マヤも行くの?」

「私も誘ってくださいよ。ついでに後三人誘っておきました。」

「三人・・・・・?」

二人までは思いつくがもう一人思いつかない。

まさか指令、副指令のはずが無い。

だったら四人のはずだ。

「「僕らも行っていいんですか?」」

リツコの考えどうり、二人は青葉シゲル、日向マコトの両名だった。

もう一人は・・・・・・・

 

 

 

「僕もいいですか?」

「あなたは・・・」

「シンジ君にふられてしまったので僕もヤケ飲みしたい気分なんです。」

五人目の子供、渚カヲルであった。

「そう、それはよかったわね。好きにすればいいわ。」

冷たく言うリツコ。

「アスカはどうするんだ?一緒に行くか?それとも渚君とデートに行くか?」

「だ〜れがこんなナルシスホモとデ〜トなんか。私も行くわ。」

「よし、決まりね。たくさんビ〜ル飲むわよ〜」

かくして、デート転じて総勢13名(?)による宴会が始まるのであった。

 

 

 

<終わり>

 

 

 

 

 

あとがき

 

ども。シゲボーです。

前回の続きを書きました。加持とアスカ・・・・・ダメなんでしょうか?この二人の小説は見たこと無いですね。

だから書いたんですが・・・・反響が無いのはさびしいです。

加持とアスカではなく、シンジとレイの本当のLRSになってますね。こっちのほうが好きな方も多いでしょう。

ドンチャン騒ぎは書く予定ないですが、ご要望が多ければ考えます。

でわ。


 シゲボーさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜

 LRSの続編です。さあアスカちゃん、おめかしして加持さんとデートと思いきや、先にシンジ君とレイちゃんがデート、LRSを先にされてしまいましたね。

 ゲート前でワクワクしながら待っていますが加持さん全然来ない、別に会わなくても良い連中ばかり会いますね。そしてやっと加持さんが来たけれど・・・・(TT)

 アスカちゃん、飲みまくれ〜〜〜〜!!!

 次回、総勢13名(ペンペンとパイロット候補三人が加わる)の宴が気になる方はどんどん感想を送りましょう。

 続き〜?『自分で書いちゃうぜ』という方はこちらへくださいね。君が書いた宴をぜひ皆に読んでもらおう。

 とっても素敵なSSをくださったシゲボーさんに皆さん感想を送りましょう。

 皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!


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