エヴァンゲリオン学園外伝

二人でお出かけ(後編)


「はあ〜〜〜・・・」

 電車に乗って映画館へ向かうシンちゃんとアタシ、シンちゃんさっきからため息ばっかり。

「ふう〜〜〜・・・」

「シンちゃんどうしたの?ため息ついて」

「・・・知ってって言っているだろ」

 ため息の理由、それはもちろん映画がいやだからついているのね。

「うん」

「はあ〜僕って要らない子なんだなあ」

「何言っているの、一人で世界に入らない」

 シンちゃんの癖、嫌な事があると自分の世界に入っちゃうのよね。

「この気持ちアスカにはわからないよ」

「うん、だから映画を見に行くのよ」

 だって見たいんだもん、そうこうしている内に電車は街へ到着、さあ映画館へGO〜!




映画館へ着いたシンちゃんとアタシ、壁には見たい映画のポスタ〜が貼ってあるわ、流石ホラ〜ね不気味だわ。

「こ、これを見るの?」

「うん」

 シンちゃんポスタ〜を見て汗をかいている、これじゃあ映画を見たら気絶しちゃうかも。

「こ、こっちにしない?」

 隣の映画はロボットアニメ、ガンダムね。でもアタシが見たいのは・・・

「ダ〜〜〜メ、さあ入りましょう」

 シンちゃんの手を取っていざ映画館の中へGO〜!

「ア、アスカのおにぃ〜〜〜〜〜!」

 おにでもなんでも構わないもん、この映画が見れれば満足だもんね。お金を払って入館、おじ様の臨時のお小遣い助かっちゃった。

「とほほ、しょうがない覚悟を決めるか」

「うんうん、シンちゃん男らしいわよ」

「男らしい・・・今なら女でも良いや」

「もう何言っているの」

 まったくだらしないんだから、次の開始時間は五分後、パンフレットを買っておこうかな。

「ジュ〜ス買うけど何が良い?」

「ええとねコ〜ラ」

「お菓子は?」

「お菓子は要らないわ、音がするから五月蝿いじゃない」

 そうジュ〜スは良いけどお菓子は音がするから周りに迷惑かけちゃうのよね。

「そう?僕だけ買おうかな」

 シンちゃんは映画館でお菓子食べる派なんだ、アタシは食べない派。

「じゃあ音がしないお菓子を買ってね」

「音がしない・・・ポップコ〜ンで良いかな?」

 ポップコ〜ン、ちょっとするけどまあ大丈夫かな。

「うん」

 シンちゃんは両手にジュ〜スとポップコ〜ン、アタシは両手にジュ〜スとパンフレット、さあ楽しむわよ。







 ・・・うん、宣伝通りに怖いわね、ネットが勝手に繋がるなんてそれに画像、ネットするのが怖くなっちゃった。

 ・・・へ〜〜〜開かずの間の作り方、今度シンちゃんの部屋で作っちゃおうかな、シンちゃん気絶するわね。

 ・・・シンちゃん静かだけど大丈夫かしら?

「シンちゃん?」

「・・・」

 聞こえるか聞こえない程度の小声でシンちゃんに話し掛けたけど返事が無かったわ、どうしたのかしら?

 チラリと見てみるとシンちゃん・・・案の定気絶していたわ、ふふふ怖がりねえポップコ〜ン貰っちゃおう。音が聞こえないように食べないとね。







 映画は二時間とちょっとで終了、ふ〜〜〜怖かったわ、でも?マ〜クが五個ついちゃうほど理解できなかったわ。

「シンちゃん終わったわよ」

 まだ気絶しているシンちゃん、肩をゆすって起こしましょう。

「・・・う、う〜〜〜ん・・・あれ?アスカここはどこ」

「ここって映画館でしょ、終わったわよ」

「そう終わったんだ」

 額の汗を拭って安心しているわ、シンちゃんにとっては魔の二時間だったわね。ちょっと悪いことしちゃったかな。

「これからどうする?」

 う〜〜〜ん、どうしようかな?映画を見ることしか考えていなかったからこれからどうしよう?

「シンちゃんはどっか行きたいとこある?」

「う〜〜〜ん別に無いけど、何か食べて帰ろうか」

 まだ時間はあるんだけど、シンちゃん映画見てってほとんど気絶していたんだけど顔が青いし、それで良いかな。

「うん」




 それからファ〜ストフ〜ドでハンバ〜ガ〜を食べて帰宅、シンちゃんと二人で街に出かけたのは久しぶりだったっわ。映画は楽しめたし、シンちゃんは気絶して面白かったし・・・でも・・・二人?これってデ〜トだったのかしら?


 
 はいっ短いです(^^;)アスカちゃん見たい映画のためならシンジ君はどうなったって平気なんですね(笑)

 怖がりシンジ君、アスカちゃんの思ったとおり気絶しましたね。

 帰宅してからデートだと気づいたアスカちゃん、今度はちゃんとデートをするんでしょうね(でもシンジ君は気づいていないんでしょうね)

 こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。


前編

エヴァンゲリオン学園外伝 二人でお出かけ(後編)