ふんふんふ〜〜〜ん、お昼御飯も食べたしお天気も良いし何をしようかな〜〜〜、って何もすることがないわね。
たまのお休みって学校は週休二日なんだけど来るのが待ち遠しいのよね。
・・・何もすることないからTVでも見よっと。
・・・
・・・
・・・お昼から面白いTVはやっていないわね、あら?この映画・・・ふ〜ん面白そうね今日までなの?見に行こうかな。でも一人で行くのもねえ〜・・・ってシンちゃん誘っていこうかな。
・・・シンちゃん居るかな?まあいいわ行ってみようっと。
エヴァンゲリオン学園外伝
二人でお出かけ(前編)
「こんにちは!」
「いらっしゃいアスカちゃん」
お昼過ぎたから挨拶は当然こんにちは、おば様が台所から出てきたわ、いつ見ても優しい笑顔素敵だわ。
「シンちゃん居ますか?」
「居るわよ、休みだからってさっき起きてゴロゴロしているの、本当に困ったコだわ〜アスカちゃんは偉いわね毎日早起きして、シンジに見習わせたいわ、さああがってちょうだい」
アタシの早起きはシンちゃんを起こすためだから、早起きされるとちょっと困っちゃうな。
「はい」
シンちゃんは居るみたい、良かったでも行くかな?
「シンちゃん」
「ん〜〜〜なに〜〜?」
シンちゃんリビングで寝転がってTVを見ていたわ、もうお昼からだらしないわね。
「映画見に行くんだけど行かない?」
「映画?別に良いけど何を見に行くの?」
「ええとね・・・」
アタシはさっきTVで宣伝していた映画の内容を話したわ、ネットを見たら恐怖で開かずの間に入ったら恐怖で主人公の周りで次々と人が死ぬホラ〜みたいだったけど・・・
「そ、それ見に行くの?」
「うん」
シンちゃんガバって起きてちょっと焦っているわ。そういえばホラ〜ものは苦手だったわね。
「他のにしない?例えば漫画とかコメディ〜とか」
やっぱり焦っている、額には汗が滲んでいるわ。
「それが見たいの」
アタシはホラ〜ものって大好き、大抵女性って好きなんじゃないのかな?逆に男性って苦手って人が多いわね。
「み、見たいの?・・・値段はいくら?」
「値段は確か・・・千五百円だったわ」
映画一本千五百円、高いわ。レンタルになるのを待てば良いけど大画面で見たほうが迫力あるから良いのよね。
「千五百円、残念だなあ〜〜お小遣いたりないや、一人で行ってきなよ」
シンちゃん嬉しそう、お金があればシンちゃんの分も出しても良いけどアタシもお小遣いが足りなくなっちゃうのよね。
・・・シンちゃん行けないんだ、一人で行ってもつまんないし・・・
「問題無い」
きゃっ、背後からおじ様のおきまり台詞、びっくりした〜〜居たんだ。
「おじ様いらしたんですか?」
「ああ、部屋で本を読んでいたよ」
へえ〜〜おじ様って本を読むんだ、どんなのを読むのかしら?
「シンジ」
「なに父さん?」
「受け取れ」
おじ様、手に持っていたものをシンちゃんに差し出したわ、一万円?
「一万円!父さんこれは?」
「映画に行きたくても小遣いが足りなくて行けんのだろう、臨時の小遣いだアスカ君も分も入っている。
「えっアタシも分も?おじ様」
「うむ、存分に楽しんできなさい」
「ありがとうございます」
ラッキ〜〜〜だわ、おじ様って無口だけど優しいのよね、ふふふお小遣い助かっちゃった。
「シンちゃん、行こう」
「う、うん・・・」
シンちゃん、額から瀧のような汗、お小遣いを貰っちゃったから行かないとね。
「シンジ何をぐずぐずしているさっさと着替えて行け、でなければ小遣いを返してもらうぞ」
「えっ?そんな。それにいつもの台詞と違うじゃないか」
そうおじ様のおきまり台詞『帰れ』今日は違うわ。
「ふっフェイントも必要だ」
「わ、わけわからないよ」
アタシもわけわからないわ。
「ふっ問題無い」
「シンちゃん、早く支度してね」
「うん・・・」
今日はお天気なのにシンちゃんの顔はこれでもかと言うくらいにどんよりとした曇り、でもこれも運命だと思って諦めてね。
暇な休日の午後、アスカちゃん映画を見に行こうと思いましたが一人で行くのはつまらないですね。で一緒に行く相手はもちろんシンジ君。でもシンジ君はホラー映画が大苦手、お小遣いが無い事を理由に行かないと、でも残念ながらゲンドウの余計なお世話?で行く羽目に。
さあてどうなることやら、でもこれってデートなのでは?二人はデートと思っていないようですね。
こんな小説でも飽きずに読んでくれた方々に感謝します。
エヴァンゲリオン学園外伝 二人でお出かけ(前編)