リツコおかあさんシリーズ
リツコさんの相談室その3
「さあて今日も一日頑張るわよ〜〜」
出勤したリツコは白衣の袖を捲くると気合を入れてPCのスイッチを入れた。
「うおおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜んっ!リツコ〜〜〜〜〜!!」
「な、なに?ミサト!?」
突如泣き叫びながらやって来たミサトに驚いた。
「うおおおおおお〜〜〜〜ん!!」
「ちょ、ちょっとミサト、一体どうしたのよ?何があったの?」
エヴァが暴走したような泣き声が部屋中に響きリツコにとっては迷惑である。
「うおうおうおうおう〜〜〜それがね〜〜〜うおうおう〜〜」
涙が止まらず言いたい事が出ない。
「ミサトお姉ちゃん、大丈夫?泣き止んで〜」
なでなで、なでなで
レイに頭を撫でられあやされる齢ピ〜歳のミサト、立場が逆転している。
「ううう〜〜〜レイは優しいのね〜〜」
すりすり〜〜すりすり〜〜
「わっミサトお姉ちゃん苦しい〜〜」
レイの優しさに感動し抱きしめほお擦りするが、レイにとっては苦しいだけである。苦しいので部屋から逃げ出した。
「落ち着いた?それでどうして泣いているの」
「うぐっひっく・・・それがね〜〜」
ようやく涙が止まり話せるようになった、これからが相談室の始まりである。
「シンちゃんがね〜〜」
「シンジ君がどうかしたの?」
「シンちゃんが不良になっちゃったの〜〜〜」
「ええっ!?」
リツコは驚いた昨日シンジが相談に来た時は普通で変わった事はなかった。
「私の育て方が間違っていたみたいなの・・・」
「育て方ってあなたが育てられているんでしょう。まあシンジ君も思春期真っ只中、反抗期かしら」
自分が育てたかのように話すミサトに呆れてしまう。
「シンちゃんが反抗期なの?」
「そうよ大人に反発する、優しいシンジ君がなってもおかしくないわ」
「そうなの・・・」
「時間が経てば治まるから暖かい目で見守ってやりなさい」
きちんと保護者の役目をさせようとするリツコ、親の鏡である。
「でもねでもね、シンちゃんね暴力を奮うのよ、私自信が無いわ・・・」
「暴力?シンジ君が!?」
またもや驚いた、温厚なシンジが暴力を奮うなんて考えられない。
「昨日・・・私死にそうになったわ・・・」
「ええっ!?まさかシンジ君にかぎって・・・」
ミサトの脚色をつけた話と思って信じられない。
「本当よ〜昨日ロープで体を縛られてベランダから逆さに吊らされたのよ〜〜〜うおおおおん!」
「・・・ミサト、それって夕食の時じゃない?」
リツコは昨日のシンジとの話の事を思い出した。
「そうよ、よくわかったわね」
「ビールが出なかったんでしょう」
「それも当たり、どうしてわかったの?」
目を真ん丸くして驚くミサトに呆れるリツコ。
「ミサト、それはあなたが悪いのよ。ビールが無いからって駄々をこねるのはやめなさい!!」
「ええっ?どうして知ってるの?まさかリツコって超能力者?」
「子供じゃないんだからシンジ君に迷惑かけちゃ駄目よ、仕事の邪魔だから戻った戻った」
「えっ?あ?まだ終わってないのに、あ〜〜〜〜れ〜〜〜〜」
ミサトの首根っこを掴み部屋から放り出した。
「ふう〜〜まったくミサトは朝から迷惑ね」
気合が抜けてその日は仕事がはかどらなかったリツコであった。
次はミサトさんが相談にやってきました。誰にでも相談に乗るのがリツコさんの優しいところ。
シンジ君が暴力?とおもいきやミサトさんがビールが無くて駄々をこねたのが悪かったんですね。
シンジ君昨日「相談室2」でのアドバイスを早速実行しました(笑)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ リツコさんの相談室その3