エヴァンゲリオン学園

いつもの朝

 朝、惣流・アスカ・ラングレーの一日が始まった。 

おはようございます!!

 いつも学校に行く前に隣の玄関を開ける。

「おはようアスカちゃん、いつも悪いわねえ」

「いえ、いつものことですから」

 台所から顔をのぞかせたのは、この家の主婦碇ユイである。アスカは廊下を通り目的の部屋に行く。

 毎朝の日課であるこの部屋の住人、碇シンジを起こしに。

 シンジは布団にくるまって幸せそうに寝ていた。アスカは寝顔を見ていたが、そうしている時間は無いので起こしにかかる。

「シンちゃん起きて、学校に遅刻するよ」

「うーん、あと五分」

 シンジは反対に寝返りをうつ。

「だめだよ、また夜更かししたんでしょ?」

「わかった、起きるよ」

「ホント?」

「ホントウ・・・・ZZZZ」

「寝ているじゃない、起きて!!」

 アスカは力任せに布団を剥ぎ取った。

 ガバッ!! ドスン!!

「キャ!!」

 アスカは取った勢いで、転んだ。

「いたたた、シンちゃん?」

「痛いなあ、アスカ」

 シンジは頭をさすりながらようやく起きた。

「よかっ・・・・キャーーー!!!!

イヤー、シンちゃんのH、信じられない!!

 アスカは目を押さた。シンジの朝を見たからだ。

「しょうがないだろ、朝なんだから」

「もう早く着替えてよね」

「わかったよ」

 二人は隣同士で幼なじみ、幼稚園、小学校、が同じで現在も同じ中学の二年A組である。

 アスカがシンジを起こすのはずっと続いている。

 アスカは台所に行きシンジを待った。

「おじさま、おはようございます」

「ああ」

 この家の主、碇ゲンドウは新聞を読みながら朝食をとっていた。

「あなた!読んでいないで早く食べてください。遅刻しますよ」

「わかった」

 ゲンドウもユイには頭が上がらない。

「もう!どうして、うちの男はこう遅いのかしら。ねえアスカちゃん」

 コーヒーをアスカに渡し、ため息をつく。

「ふふふ、でもおばさまはおじさまを選んだのでしょう」

「まあ、アスカちゃんたら!」

 ユイは照れながらも嬉しがった。

「おはよう」

 シンジが着替えて朝食をとりにきた。

「おはようシンジ」

「シンちゃん、遅いよ」

「おはよう、父さん」

「ああ」

 ゲンドウは新聞を読みながら返事、いつもこうである。

「いただきます」

 シンジはトーストに目玉焼きを急いでつめこむ。

「モグモグ」

「シンちゃん、よく噛まなきゃ駄目だよ」

「うんモグモグ」

「はい牛乳」

「うんゴクゴク」

「ふーごちそうさま」

 シンジは洗面台に行き身だしなみを整える。

「シンちゃん、早く」

「わかったよ」

 アスカにせかされ、玄関に行く。

「「いってきます!!」」

「いってらしゃい」

 ユイは二人を見送り台所にもどる。

「もう、あなた!早くしてください」

「あっああ」

 いつもと変わらない碇家の朝。

 シンジとアスカは通学路を走っていた。

「早く、早く」

「わかったよ」

 アスカが、せかしているがシンジはゆっくり走っている。

「もう、シンちゃん、遅刻するよ」

「はいはい!でもなあ、そのシンちゃんはやめてくれよ」

「・・・うん。わかった」

 アスカは少し寂しげになる。学校ではシンちゃんではなく、シンジ君なのだ。他の生徒から冷やかしを受けるのでシンジがアスカにそうするように行っているのだ。

「よし!行くぞアスカ!」

「あっ、まって」

 シンジは全速力で走り出した、アスカがどんどん離されていく。

「まってよー」

 シンジが十字路にさしかかったとき、人影が飛び出してきた。

 ゴッツン!!!

「イテ!」

 シンジはおもわずしりもちをついた。その目に写ったのは。

!!!!」 (パッパンツ・・・)

「いったーい!ごめんね。急いでいたから」

 顔を上げると女の子だった。かわいいとシンジは思った。

「ごめんなさい」

「あっ」

 女の子は、土をはらいながら走り去っていた。シンジは後姿を見えなくなるまで見ていた。

(制服が違っていたな、どこの学校だろう。それにしても可愛いな)

シンちゃん!!

「はっ」

 アスカの声でようやく我に戻った。

「大丈夫?もう危ないんだから」

「あっああ」

 シンジはそんな事より瞳には白いパンツが写っていた。

「行こうよ」

「ああ」

 シンジは立ち、学校へ向かう。

「知ってる?今日転校生がくるんだって」

「ふーん、男?女?」

「わかんないけど、どっちがいい」

「それは」

「それは?」

 シンジの溜めにアスカは耳を傾ける。

「やっぱり女だろ」

「えーどうして?」

「男だったら当然!!」

 自身たっぷりに言う。アスカは呆れてシンジを置いて走った。

「もうシンちゃんのバカ」

「おいアスカ!待ってくれ、なんだよバカって」

 アスカの気持ちを知らない、いや気づかないシンジはバカの意味がわからなかった。


 学園物です。

 アスカの性格を変えてみました、シンジとアスカは多少To Heartが入っています。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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エヴァンゲリオン学園:いつもの朝