朝〜ペンペン〜の続きです。

昼〜ペンペン〜

 あわただしい朝が過ぎると、家はペンペン1匹の独壇場となる。

「クエクエクエ!」

 羽をくちばしで丁寧に撫でて毛づくろい、誰が見ていなくても身だしなみに気を使うお年頃。

「クエッ!」(うん!今日も完璧)

 鏡に向かい自分の体を映してウットリと10分は眺める。誰もいないので次々とポーズを決めていく。

「クエッ!」(今日も引き締まっている)

 どこが引き締まっているかわからないが、満足してリビングにやって来た。当然誰も居らず静まり返っている。

「クエ」

 そして毎日欠かさない新聞に目を通す。同居人3人は最初にテレビ欄を見る(主にミサトはワイドショー、アスカはドラマ、シンジは料理番組に目が行く)のだがペンペンは1面の世界の状勢、そして経済にと葛城家1の真面目である。

「クエ」(うんうん、日本は今日も平和だ!あとは使徒がいなくなればバッチリ)

「クエエ?」(わっ僕の株が少し下がっている。うーん、売り時かな)

 ペンギンなのに株?インターネットでしているので言葉は関係ない。実は葛城家1の富豪である。

 ポチ

 テレビをつけ見るのはニュース。出来事をチェック。

「クエクエ」(今週は快晴か。シンジクンにどこかに連れていってもらおう)

 今週の予定を立てると次にするのは筋トレ、腕立てを始める。

「クエクエクエ!」

 肘がどこかわからない腕立て。次は腹筋。

「クエクエクエ!」

 ただ寝ているようにしか見えないが腹筋。次は背筋。

「クエクエクエ!」

 うつ伏して立てないように見えるが背筋。次はシャドウ。

「クエクエクエ!」

 羽をただ前に出しているようが見えるがシャドウ。

「クエー」(いい汗かいた)

 毎日の日課、家族を守るためにおこなう。実は葛城家1の強さを誇る。PENPENと染め抜かれたタオルで全身の汗を拭き、なで肩の肩にタオルをかけ台所に向かう。

「ギュエク、ギュエク」(ゴクゴク)

 牛乳をジョッキでイッキ飲み、喉を潤す。

「キュエーーー」(美味い!)

 プハーと余韻を味わい、リビングに戻りテレビを楽しむ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 テレビを見ていると瞬く間に時間が過ぎ、そろそろ小腹が空いてくるお昼である。

「クエ!クエ!クエ!」(今日は何かな?)

 シンジの用意してくれた昼食を想像し冷蔵庫を開ける。

「クエエエ!」(やったあ、サンマだー!シンジクンありがとう)

 シンジに感謝しながら美味しくサンマをいただく。

「クエクエ」

「クエクエ」

「クエクエ」

 ご満悦である。

「クエー」(ご馳走さま)

 器用に両手を合わせると食後の休憩、リビングに戻りアスカがいつも愛用しているクッションで昼寝。そのままシンジ達の帰宅まで熟睡する。

「zzz」

「zzz」

「zzz」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ただいまー」」

 2人の帰宅である。ペンペンはすかさず目を覚ますと向かえるために玄関に走った。

「クエクエ!」(お帰りー)

「「ペンペンただいま」」


 朝〜ペンペン〜の続きです。ペンペンは普通のペンギンではありません(爆)

 葛城家最強で誰も敵いません。時にはシンジ達に可愛がられ、時にはシンジ達を守る。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION 昼 〜ペンペン〜