アスカ改造SAL!!
次の日
「ふああああ〜」
シンジはいつもの様に眼が覚める。同居人の朝食を用意するからである。
「昨日は恐ろしい夢を見たなあ〜」
肩に手をやり首を回し、昨日の事を思い出していた。
「アスカがあんな優しい事を言うわけないよな。夢だったんだ」
シンジは昨日アスカが帰ってきてからの記憶が一切無くなっていた。そして気がついたら朝になっていたのだ。
「さあて、今日は鮭でも焼こうかな」
スーパーで買った切り身の鮭を頭に浮かべながら部屋をでた。
「ん?何か良いかおりが・・・・」
鼻に入る良いかおり、発信源を求め歩いた・・・その先は台所。
「味噌汁・・・誰だろう?ミサトさんは・・・違うよな」
女性なのに候補に入っていないミサトであった。
「ふんふんふんふ〜〜〜〜ん」
トントントントン
鼻歌を唄いながら、軽快な包丁の音。
「ア、アスカ?」
台所に立つ後姿は間違い無くアスカ、シンジは寝ぼけた頭が一瞬で冴えるほど驚いた。
「あっ、シンジ君おはよう〜」
シンジの驚く声に気づくと包丁を止め振り向いたのは、ニッコリと笑うアスカであった。
「あ、あ、あ、あ」
声にならないシンジ。アスカは不思議がっていた。
「どうしたの?もうすぐできるから、顔をあらってきて・・・あら?シンジ君」
発言が終わる前にシンジの姿は消えていた。
「ミ、ミ、ミ、ミサトさん!アスカが、アスカが」
シンジはアスカの急激な変わり様に戸惑い、ミサトの部屋に駆け込んだ。
「う、う〜〜〜ん。なによ〜もう少し寝かせてよ〜イヤな夢みたんだから」
布団を頭から被り、夢の世界へ。
「そんな事より、一大事なんです。アスカが、アスカが」
布団の上からさするシンジ、ミサトは揺らされて少しご機嫌が斜めになってきた。
「アスカが何よ〜」
「アスカが変なんです」
「いつも変でしょ」
「それが急に口調が変わって、ご飯を作っているんです」
「そう良かったわね〜おやすみ〜」
ミサトはそのまま夢の世界へ・・・・・
「ミサトさん!」
ガバッ!
勢い良く布団を剥ぎ取る。
「ちょっと〜〜何するのよ」
「来てください?」
ミサトの腕を掴むと強引に立たせ台所につれていった。
「あら珍しいわね」
「違うんです」
ミサトはアスカの姿を見ると、『珍しい事もあるわね』と思っていた。がシンジは首を横に振った。
「ミサトさんおはようございます。ご飯できましたから、ちゃんと着替えて来て下さいね」
「!」
その言葉にミサトは口をアングリと開けた。
「シ,シンジ君!」
「そうなんですよ」
「私・・・・昨日のみ過ぎたみたい、寝るわ」
「ミサトさん!」
ミサトはフラフラと自室に戻った。
「シンジ君、早く食べないと遅刻しちゃうわよ」
「あ、うん」
言われるがままにイスに座る。
「はい、ご飯」
茶碗につがれたご飯を貰い、食べるシンジ。
「美味しい」
美味しかった。『普通の炊飯器でここまでだせるなんて』と舌が唸った。
「シンジ君にそう言ってもらえるなんて嬉しい。浅漬けを作ったの食べてみて」
微えみながら浅漬けを出すアスカ。
「うん・・・・ぽりぽり・・・・・美味しい」
「ありがと」
満足なできにニッコリと笑う。
「ごちそうさま」
シンジは久しぶりに他の人が作った料理を食べ満足であった。
そして二人は学校の用意をし家をでる。ミサトはまだ寝ている、今日はサボるようだ。
二人並んで登校。こんな事は無かった。いつもはアスカがシンジの少し前を歩く、隣りに並ぼうなら鉄拳が飛んできたので、いつもの様にシンジは少し後ろを歩いていたらアスカは横に並んで歩いた。
(やっぱり変だけど・・・・いいかな)
横目でチラチラとアスカの顔を見つづける。
「?シンジ君、私の顔に何かついているの」
「な、何でもないよ。ごめん」
謝り顔を赤らめるシンジ。
「ヘンなシンジ君」
「は、ははは」
二人は仲良く学校に向かった。その姿を電柱の影から見つめる怪しい白衣姿がいた。
「ふふふふ、改造成功ね。やっぱり私は天才だわ」
リツコである。
そのリツコの後姿を見つめる姿もあった。
「先輩、素敵・・・・」
マヤである。
この次も
サ〜ビスサ〜ビス
アスカ改造SALその2です。その証拠にタイトルに!が二つ付いています。
ネタが「EVA CHANGING」とかぶっていますけど許してね<_>
でも良いかな、三ヶ月前のSSだからみんな忘れている事でしょう(^^)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION アスカ改造SAL!!