MS13−U

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 第三新東京を揺るがすエンジン音。

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 第三新東京を覆い尽くす巨大な影。

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 その正体は?

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「今日も平和なの」

 デントロビウムで飛んでいるレイであった、誰に命令される事無く第三新東京のパトロールをしていた。

「な〜〜〜にが平和よ、アンタが飛んでいると影ができて洗濯物が乾かないじゃないのよ」

「えっ、今の声は?」

 レイの耳に聞き覚えのある声、振り向いてみると・・・

「ふっふっふっふっふっふっふっふ」

「アスカッ」

 超高層ビルに最上階にアスカの姿があった。MSスーツを覆うマントが不気味に輝く。

「ふっふっふっふっふ、アンタが大きな顔できるのは今日までよ!」

「そのMSスーツはっ」

「ふっふっふ、天然なアンタも知っているようね。そうよマスターガンダムよ!」

 マントが開くと黒く輝く機体が現れた。

「このマスターガンダムこそがアタシに相応しいMSスーツよ、武器に頼らないで己の力のみで敵を倒す!さあファースト勝負よ」

 アスカはレイに向かって指差すとファイティングポーズを取った。

「武器を持ってないようなMSスーツには負けないわ」

「ふんっそう言っていられるのも今のうちよ、とうっ」

「消えた?」

 アスカはレイが見えないスピードでジャンプをした。

「ふふどこ見ているの?ここよ」

「えっ?」

 レイが上を向いてみると太陽の光でシルエットが向かってくるのがわかった。

ダークネスフィンガーーーーーー!!

 ドゴオオオオオンッ!

「きゃっ」

 アスカの技がデントロビウムの左ポットを貫き爆発した。

「ふっ弱いわね、もう一つっ ダークネスフィンガーーーーーー!!

 ドゴオオオオオンッ!

きゃああああっ

 不気味に笑うアスカ、右ポットも爆発した。

「バ、バランスが・・・」

 煙を上げるデントロビウム、機体は左右にふらつきバランスが取れない。

「ふふ、そのままじゃ落ちちゃうわよ」

 余裕なアスカ、吹き上げる煙の中でも慌てていない。

「脱出しないと」

 レイはオーキスを捨てるとアスカと間合いを取った。

「あ〜ら自慢の機体が壊れちゃったわね」

「くっ」

 レイはビームライフルを撃った。

 バシューバシュー

「ふっそんなの当たらないわよ」

 ギリギリのところでかわすアスカ、余裕である。

「チャンスッ」

 その隙を狙ってレイはビームサーベルで切りつけたが・・・

「まだわからないの?マスターガンダムは格闘専用よ、宇宙専用が敵うわけ無いじゃないのよ!」

「うぐっ」

 腕が叩かれビームサーベルが飛んだ、レイの背中に汗が流れる。

「そしてこれがマスターガンダムの必殺技よ、ファースト受けなさい!」

「うっ」

 アスカは気合を入れると叫んだ。

流派東方不敗!最終奥義!石破天驚拳!!

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

きゃあああああああああああああああああああああ

 アスカの拳がレイを包んだ。

 ドコオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンン!





















「ふ、ふははははははは、勝ったわファーストに勝ったわよ〜!

 風で煙がはれるとアスカは地上に倒れているレイを見つけ高らかに笑った。

「これでアタシがNO.1よ、敵無しね」

 指を天高く突き上げ最強を自負するのであった。そしてレイは・・・

「しくしく、しくしく・・・どうして悪が勝つの?正義が負けてちゃいけないわ・・・」

 涙を流し正義の魂が燃えるレイであった。


 アスカちゃんのMSスーツはマスターガンダムです。格闘技好きのアスカちゃんにはピッタリですね(笑)

 流石のデンドロビウムも素早いマスターガンダムには敵いませんでしたね。

 また負けてしまったレイちゃん、正義の魂が燃えて次のMSスーツは・・・まだ闘うのでしょうか(^^;)


 どなたかCGを描いてくれると嬉しいですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


MS13−T

NEON GENESIS: EVANGELION MS13−U