「い〜〜天気だわ」
「本当ね」
アスカがはしゃいでいる、綾波は普通だ。僕達は中正国際空港に居る。えっそんな空港は日本には無いって?それもそのはず何故か台湾に来ていた。
何故台湾に来たかというと事の始まりは二日前・・・
台湾に行こう
「シンジ台湾だ」
「えっ?」
実験の後父さんに呼び出された僕は司令室に居た、そして父さんはわけのわからない事を言ったんだよな。
「台湾を知らんのか?」
「台湾ってあの台湾?」
「そうだ」
台湾は日本からずっと南にある島だよね、中国の一部だけどちょっと中国と違うんだよね。
「台湾がどうかしたの?」
「お前とレイと弐号機パイロット三人で行って来い」
「えっ?」
父さん今何て言ったの?
「チルドレン三人で台湾に行って来いと言ったんだ、何度も言わせるな」
「どうして台湾に行かなくちゃならないの?」
何か任務でもあるのかな?それだったらミサトさんやリツコさんも行った方が良いんじゃないかな。
「旅行に行かせてやる、旅費は全額ネルフ持ちだ」
「りょ、旅行に?」
父さんの口からそんな言葉が出るなんて、明日は台風かな。
「パイロットにも休暇が必要だからな、イヤなら行くな」
「そ、そんな事無いよ、行く行くよ」
休暇とは嬉しいなあ、それに台湾には一度行ってみたかったんだよな。
「出発は二日後だ、レイと弐号機パイロットに言っておけ」
「二日後?パスポート持ってないよ」
「問題無い、フリーパスだ」
まさか密入国じゃないのかな?まあ良いや台湾を楽しむぞ〜〜
ってな訳で僕達は台湾の地を踏んでいる。さあてどこに行こうかな?
「よっし最初は新光摩天楼に行くわよ」
台湾行きが決まってからワクワクしていたアスカはガイドブックを片手に叫んだ、行くところをリストアップしていたからなあ手際が良いぞ。ちなみに新光摩天楼は台北にある、僕も少しは勉強してきたぞ。
「それどこにあるの?」
反対に綾波は無表情だ、けどちょっと楽しそうだぞ。服装も赤の帽子に薄黄色のブラウスにズボンと動きやすい格好だ、いつも制服だから新鮮だぞ。
「?碇クンどうしたの」
「えっな、なんでもないよ」
「ウソ、私をずっと見てたわ」
ばれてる・・・
「あ、綾波のその服が似合うかな〜〜て思って」
「・・・ありがとう」
綾波がお礼を言ってくれた、こっちも照れるなあ。
ボグッ!
「イタッ!アスカ痛いじゃないかあ」
いきなり後頭部にパンチが入ったよ。
「フン、さっさと行くわよ」
何怒っているんだろう?
そして新光摩天楼に到着、凄い高層ビルだなあ。上を見上げると首が痛くなっちゃうよ。
「高さがね244.15mもあるんだって」
へ〜〜アスカがガイドブックを読んで説明してくれた。1〜10階が三越になっていて最上階が展望ラウンジになっているのかあ。凄いなあ。
「驚くのはまだまだよ、なんとエレベータが」
「地下から30秒で46階のラウンジに上がれるのよ」
「あっこらアタシの台詞をとったわね」
ふふ、綾波もちゃんとガイドブックを持ってきているよ、楽しみにしていたんだね。
「私も喋りたいの、さあ乗りましょう」
「ぶ〜〜次はアタシが喋るわよ」
「二人とも早くエレベータに乗ろう」
なんかガイドをしたそうだなあ、二人ともガイドさんなら僕一人だけの旅行者で贅沢かな。
「「「お、おおっ」」」
は、はやい流石高速エレベータだ、Gを感じる。お、重い・・・これが地球の重さ?ってニュータイプを気取っている場合じゃないや。
「認めたくないものだわ。自分自身の・・・若さゆえあやまちというものを・・・」
ぶっアスカはシャアになっているよ。
「誰かが来る・・・シャア?」
あ、綾波はアムロになっているよ。これが高速エレベータの影響なのだろうか?
「「「うわ〜〜」」」
僕達を一斉に声をあげた展望ラウンジから見る台北は綺麗だった。第三新東京とはまた違う雰囲気、生活がそこにあった。
「すっごい高いわ」
「そうだね、もの凄く遠くまで見えるよ」
台北を一望できるね。
「高いとなんだか飛べそうな気がするわ」
「綾波飛んじゃダメだよ」
鳥じゃないから飛べないか。
「喫茶店があるわ、休憩しましょう」
そうだね、旅行はまだ始まったばかりだから休憩は必要だね。
台湾在住のJokerさんからネタを頂きSSを書いたコラボレーションです(笑)台湾からもここを見てくれているとはなんとも嬉しいですね(国際的HPだあ)
シンジ君アスカちゃんレイちゃんの台湾旅行はどんな風になるんでしょうか?
中正(ちゅうせい)国際空港から新光摩天楼に向かった三人、高速エレベータは30秒で46階のラウンジにのぼるそうで三人はニュータイプになってしまいました(^^)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 台湾に行こう