台湾に行こう

その4

 あ〜〜ワンタンと小龍包美味しかったなあ〜〜やっぱり本場は違うよね。

 さあて午後からは僕のリクエストで故宮博物院に行こうっと。

「え〜〜博物院?古臭い物が見たいなんてアンタ年寄り?」

「碇クンが行くところならどこでも良いわ」

 言い分がわかれたね。ネルフ専用のヘリで故宮博物院に行けるから渋滞なんて問題じゃないぞ。



「うわ〜〜凄い」

 入り口から圧倒しちゃったよ、大きな博物館だあ。ガイドブックによると歴代中国皇帝が収蔵したコレクションをもとに60万以上の収蔵物があって中華文化の殿堂なんだ。

 展示品は常設展示6000点あって一部の品は8ヶ月に一度入れ替えるから全てを見るのに計算上八年もかかるのかあ。全部見るには台湾に住まないといけないね。

「シンジなにぼけっと立っているのよ」

「碇クン入りましょう」

「あっうん」

 唖然としていたら二人に手を引かれて中に入っちゃったよ。



 1階は青銅器が展示してあるんだね、教科書で見たのと同じものだよ、この目で見れて感動だなあ。

「なにこれ〜〜?可愛くな〜〜い」

「これはお皿?」

 二人とも感動がないんだね。って授業中寝ているから見るの初めてなんじゃないかな。



 2階は陶磁器だね。純白の白磁が綺麗だなあ、一つ欲しいけど買えないよね。

 あっ壷の中に壷が入っている、どうやって作ったんだろう?

「アタシにも作れそうな花瓶ね」

「花瓶・・・お花を飾らないと」

 二人とも違うって。

 この階には書もあるんだね。当然ながら中国語、読めないけど達筆だってことはわかるぞ。

「うわっきったない字、アタシの方が綺麗だわ」

「これ復活の呪文なの?」

 あのねえ・・・ここは博物館なの。

 こっちは絵が展示してあるぞ、中国で有名な画家の絵、国宝級なんだろうね。

「色彩がダメね、センスなしっ!」

「芸術は爆発なの」

 二人は来なかった方がよかったかもね・・・



 3階はここで一番の目玉、玉器のコーナーだね。ヒスイやメノウとかがいっぱいあるね。彫刻が細かくて職人技だ。

「きゃ〜〜綺麗!欲しいわ」

「美しい物・・・・皇帝が持つもの・・・すなわち私が持って良いんだわ」

 うんうん二人とも気に入ったのかな、食い入るように見ているぞ。

「シンジ〜〜これ欲しい〜〜買って〜〜」

「碇クン私もこれ欲しいわ、買って」

「ええっ?二人ともこれは売り物じゃないんだよ」

 もし買えたとしてもお小遣いで買える様な値段じゃないよ。

「買って買って買ってえ〜〜〜」

「碇クン、欲しいの」

 ダダをこねても瞳で訴えてもダメなの、買えないんだよ。

「ぶ〜〜買ってくれるまでここ動かないわよ」

「私も動けないわ」

 ・・・はあ〜〜まるで幼稚園児だなあ。買えないんだって。二人とも出るよ。

「いや〜〜」

「いやなの」

 嫌がる二人の手を引っ張って出るとは・・・はあ〜〜もう少しゆっくりと見たかったなあ。


 台湾在住のJokerさんからネタを頂きSSを書いたコラボレーションです(笑)台湾からもここを見てくれているとはなんとも嬉しいですね(国際的HPだあ)

 故宮博物院に来た三人、シンジ君は中国四千年の歴史に感動していますが、二人は・・・(^^;)今のものが良いんでしょうね。

 でも女の子ですね玉器のコーナーで動かなくなりました、買ってもらおうとシンジ君にねだりますが当然無理ですね。

 ゆっくり見たかったシンジ君ですが保父さんはゆっくりできません。

  こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


台湾に行こう その3

NEON GENESIS: EVANGELION 台湾に行こう その4