ピンチ

 それは突然の出来事だったわ・・・

 朝・・・眠たい・・・

 まだ眠たい、寝ていたけど学校に行かないと、碇クンに会いたいから・・・頑張って起きるの・・・

 PIPIPIPIPIPI

 電話・・・誰から?

 画面の表示は葛城三佐から、緊急招集かしら?

「もしもし」

「あ〜〜レイ、ちょっち大変なのよ。いますぐ家まで来てくれる?」

「家?」

 朝から甲高い大きな声、耳がキンキン痛いわ。

「そうよ、めっちゃっくちゃピンチなのよ、死活問題にかかわるわ。タクシーですっ飛ばしてきてちょうだい」

 プ〜〜プ〜〜プ〜〜

 言うだけ言って切れたわ、まるで嵐のようだったわ。ピンチ?死活問題?何かしら。

 とりあえず行ってみましょう。





 ピ〜〜ンポ〜〜ン

「あ〜〜待っていたわよ」

「おはようございます、どうしたんですか」

 葛城三佐が寝癖で短パンにタンクトップのまま出てきたわ、これで花のぴ〜〜歳、ちょっと幻滅。

「ご飯作れるわよね」

 ご飯?

「はい」

 碇クンに教えてもらったから一通りは作れるわ。

「良かった〜〜悪いけど朝ごはんを作って欲しいのよ」

「え?」

 朝ごはんを?碇クンはどうしたのかしら?

「碇クンはいないんですか?」

「シンちゃんね、風邪でダウンしちゃったのよ。それでご飯が無くてピンチなのよ」

 ご飯・・・アスカが・・・作れるわけないわね、お猿さんだからいつもバナナで十分。

「碇クン熱はどのくらいあるんですか?」

「あ〜〜大丈夫よ、頭がボ〜〜ってする程度だから死にゃ〜〜しないわよ」

 良かった・・・碇クンが死んだら私・・・

「さあ早くあがって作ってちょうだい」

「きゃっ」

 葛城三佐に手を掴まれ家に入れられたわ。

 女性が二人も住んでいるのに家事ができないなんて情けないわ、博士が呆れるのも当然ね。

 ようし!二人のご飯は適当に作って碇クンを手厚く看病するわよ。


 朝からレイちゃんに電話、相手はミサトさんでした。

 緊急の用は朝ごはんを作って(笑)シンジ君がダウンすれば葛城家は一気に崩壊しますね。

 レイちゃんは早くご飯を作ってシンジ君を看病しないといけないですね。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


 ピンチ2

NEON GENESIS: EVANGELION ピンチ