怪しい隣人
「シンジ〜!早く来なさいよ〜」
「待ってよアスカ、少しくらい持ってよ」
「レディーに持たせるつもり?」
「そ、そんな〜〜、とほほ・・・」
シンジ君とアスカちゃん、二人仲良くデートのようです。シンジ君は買い物袋をたくさんぶら下げています。
「デ、デートじゃないわよ。シンジはただの荷物もちよ」
本当?
「ほ、本当よ」
「アスカ、誰に喋っているの?」
アスカちゃんの独り言にシンジ君は?マーク
「誰でも良いでしょ!さっさと来る!」
「はいはい」
アスカちゃんの我侭に渋々付き合うシンジ君、でもちょっと嬉しかったりして。
・・・・お似合いカップルを電柱の影から見つめる人物が・・・・・・
「しくしく・・・・碇クン」
レイちゃんです。ハンカチを噛み締めて涙を流しています。
「赤毛は邪魔・・・・・」
キッと紅い瞳で睨む先には赤毛と言われたSAL、サル、アスカちゃんです。
「私も碇クンとデートしたい・・・しくしく」
あふれ出る涙、?レイちゃんのさらに後ろの電柱に人影が・・・
「レイ・・・・・なんて可哀想なの・・・・およよよよ」
リツコさんです。外でも白衣とはちょっと不自然ですが、ハンカチを目元に当て泣いています。
「シンジ君が好きなのね・・・・およよよ」
「シンジ〜〜〜おっそ〜い」
「ごめんごめん」
「罰としてお昼おごってね」
「しょうがないな〜〜」
おや今日のシンジ君はマナちゃんとデートのようです。
「そうよ!私とシンジはデートなの」
「?マナ、誰に喋っているの」
「内緒〜いこ!」
「マ、マナ!」
ギュッとシンジ君と腕を組みました。ちょっとシンジ君の顔が赤いですね。おやおや、マナちゃんの胸がシンジ君の腕に・・・・うらやましいですね。
「いいのよ。恋人なんだからね」
ウインクをするマナちゃん。
「う、うん」
リンゴのように顔が真っ赤かなシンジ君。
・・・・元気いっぱいカップルを電柱の影から見つめる人物が・・・・・・
「しくしく・・・・碇クン」
レイちゃんです。ハンカチがちぎれるほど噛み締めて涙を流しています。
「鋼鉄は邪魔・・・・・」
キッと紅い瞳で睨む先には鋼鉄と言われた戦自、コマンド、マナちゃんです。
「私も碇クンとデートしたい・・・しくしく」
あふれ出る涙、?レイちゃんのさらに後ろの電柱に人影が・・・
「レイ・・・・・なんて可哀想なの・・・・およよよよ」
リツコさんです。外でも白衣とはちょっと不自然ですが、ハンカチを目元に当て泣いています。
「シンジ君が好きなのね・・・・およよよ〜〜〜、そうだわ!姉としてレイを幸せにしなくては!」
『姉』を強調するリツコさん、でもネルフの皆さんは『親子』と思っています。でも口には出しません。それは・・
「誰よ!私とレイは姉妹よ!あなたね親子っていう無粋な輩は改造するわよ」
・・・・改造されるからです。
そしてMADな発明が・・・・・
「レイ良く来たわね」
「何か用ですか博士?」
ここはリツコさんの研究室、通称にゃお〜〜〜ん。
「率直に言うわ、シンジ君が好きなのね」
ぽっ!
000000.1秒でレイちゃんの顔が真っ赤か。
「はい」
「ふふ、そうよね。でもデートができないんでしょ」
しくしく
レイちゃん、泣き出しました。
「誘えばいいじゃない」
「・・・・・・・・・・」
手をもじもじして俯くレイちゃん。アスカちゃんやマナちゃんのようにはっきり言うタイプじゃない奥手だから、なかなか言えません。
「そんなことじゃあ、いつまでたってもデートに誘えないわよ」
ガ〜〜〜ン
n2直撃。
「は、博士、何とかなりませんか?」
ニヤリと笑うリツコさん、あっ目じりにしわが。
「聞こえたわよ!」
・・・・改造されるのがイヤなので逃げましょう。
「?博士、誰に話しているんですか」
「気にしないで」
そしてドラえもんの四次元ポケットから・・・・違います、リツコさんの普通のポケットから何かを取り出しました。
「これをつけたら気分爽快、シンジ君はゲットだぜ〜〜尻尾よ」
・・・・ナイスネーミング・・・・・・・・
悪魔のような尻尾をレイちゃんに渡しました。
「?これは」
「ふふ、これをお尻につけるとね。たちまちシンジ君をゲットできるわよ。そうポケモンのように」
「本当ですか」
「本当よ。さあ今すぐシンジ君をゲットしてきなさい!」
「はい」
タッタッタッタッタ!
尻尾を握り締めると光速でその場を後にしました。
「ふっ姉として清々しい気分ね」
椅子に座ると長い足を組みコーヒーを口に運びました。
「熱っ!」
猫舌なようです。
「ちょっとなんでついてくるのよ!」
「いいじゃない、シンジと一緒に居たいんだもん」
「ふ、二人ともやめなよ」
おや?ゲートの前でアスカちゃんとマナちゃんが言い争っています。シンジ君はアタフタして止めようとしていますが・・・・無理ですね。
「シンジも何とかいってやりなさいよ!」
「う、うん。マナ、その・・・」
「なあに?シ〜ンジ」
「あ・・・・ごめん」
にっこり微笑むマナちゃんにシンジ君は真っ赤になって、何も言えずに俯いてしまいました。
「なに謝ってんのよバカシンジ!」
「シンジはバカじゃないもん!」
「なんですって!」
「二人とも喧嘩はやめて〜」
二人を止められる者は多分・・・・・いませんね。
「いた、碇クン」
レイちゃんは愛する力(ラヴパワー)でシンジ君を見つけました。
「お尻につけるのね」
尻尾をつけました。スカートの上から、すると・・・・・・・
ピッコ〜〜〜ン!!
体がはじけるような感覚、レイちゃんは・・・・・
「あっ〜〜〜〜!シンちゃんだ!」
元気いっぱいになりました。シンジ君の元へ走っていきます。
「シンちゃ〜〜〜〜ん!」
「「「えっ?」」」
三人一斉に声の方を向きました。そして驚きました。
「綾波?」
「ファースト?」
「レイさん?」
そうでしょう、知っているレイちゃんは物静かな性格ですから驚くでしょう。
「シンちゃん、つ〜かまえた!」
ジャンピング抱きつき。
「う、うわ〜〜」
支えきれずに倒れてしまいました。
「きゃ!シンちゃんって大胆」
そう言いながらシンジ君の上に乗っかるレイちゃんが大胆。
「あ、綾波なの?」
「ん?そうだよ、シンちゃんだ〜い好きなレイちゃんなのだ!さあテストだから行こ!」
「う、うん」
あまりの変わりように呆然で声がでない三人、レイちゃんは気にせずにシンジ君の手を引いてネルフに入っていきました。
取り残された二人は・・・・・
「あれがファースト???」
「あれがレイさん???」
混乱する二人
「あたし、疲れているから帰る」
「私も・・・・・・」
帰っていきました。
そして二人は・・・・
「今日は久々に初号機に乗れる♪、シンちゃんの匂いをいっぱい嗅いじゃおう!」
「あ、綾波〜離してよ〜〜」
「ダ〜〜メ!」
レイちゃんは幸せいっぱいです。リツコさんは・・・・
「レイ、よくやったわ。姉として嬉しいわよ」
相変わらず『姉』を強調してました。
庵舞麗羅(あんぶれいら)さんからいただきました(^^)
なんと!題名つきです。レイちゃんとリツコさんの掛け合いをイメージして描かれました。二人の関係が良く表れていますね。
レイちゃんの悪魔の尻尾にはアスカちゃんもレイちゃんも葬り去ってシンジ君を独占したる!という心の悪魔性を表現しているそうです。
それでお題を頂いて、「描いてちょ!」な事でSSを描きました(満足できました?)
内容にリツコさんの尻尾は出てきませんでしたが、常時つけているので誰も言わないのでしょうね(納得してくださいね)
二人の関係は『親子』か『姉妹』かどちらでしょうか?(答えの内容により改造されるかもしれません)
とっても素敵なCGをくださった庵舞麗羅さんに皆さん感想を送りましょう。
庵舞麗羅さんのHPはこちら!「庵舞の庵」
皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!
NEON GENESIS: EVANGELION CG