EVA CHANGING Type SINJI

その14

 まだまだシンジのレベルを上げるがいっこうに上がらない。
「まだ上がらないの?もう疲れちゃったわよ」
 アスカは草原に大の字に寝転がる。


「碇クン、はぐれメ〇ル」
 レイはそんなアスカを無視してシンジのレベル上げを助ける。こうしておけば印象がアップするかもしれないと内心思って、いや企んでいた。


(二人だけの家で・・・・はううう〜〜〜〜)
「綾波、涎がでてるよ」
「はっ!ごめんなさい
三人目だからわからないわ」


「?何言っているのかわからないよ」
「気にしないで
お決まりの台詞だから」
「?」


 シンジはわけがわからずにはぐれメ〇ルに攻撃を仕掛ける。
 この時点て素早さはすでにシンジの方が上である。したがって真正面から堂々と対決できる。
「勝負!」


 だがはぐれメ〇ルは逃げ出す。シンジはそれより素早くまわり込んだ。
「はあああ!」
 シンジレベルアップか?その時、シンジの前に・・・・


カチカチしている〜〜〜〜〜〜〜
「リツコさん!」
シンジの前に素早く登場したリツコ、はぐれメ〇ルを
頬擦りするとなぜか喜んでいる。


「カチカチなのに形が崩れている〜研究よ〜〜〜〜〜〜」
 
ダッダッダッダッダ!!!!!
 そう言うとはぐれメ〇ルを持って去って行った。


「「「・・・・・・・」」」
 呆然となる三人、リツコは一体?

made in jun16

 突然のリツコの登場で、しばしその場に固まるシンジ達とは*れメタル。
ギ*・スレ*ブ!!
 そこに、何時の間にか正気に戻ったアスカの攻撃が炸裂する。混沌の海によって、消滅していくはぐれメタ*達。
 逃げようとしていたらしいが、アスカの広範囲攻撃の範囲外へ逃げることはできなかったようだ。


「確かに、リツコが言った通り不思議よね。」
「そうね、硬いのかしら?柔らかいのかしら?」
 そこに、またしても現れるはぐ*メタル。だが、そこはお約束すぐに逃げていく。


「逃がさないわよ♪」
 シンジは、一気にはぐれメ*ルへ駆け寄り、それを捕獲する。軽く、こんこんと叩くと簡単に変形してしまった。
「綾波、結構
柔らかいみたいだよ。」


「そうなの?」
 レイとアスカも叩いてみるが、かなり硬い。
「何いってんのよ。滅茶苦茶
硬いじゃない。」


「そうかな?でも、ほら」
 だが、シンジがやると簡単に曲がってしまう。
「碇君、これを曲げてみて」


 レイが取り出したのは、これまでの戦闘で手に入れた1ゴールド貨幣。もちろん、硬貨なのでそう簡単に曲げることなどできはしない。
「あんまりお金を曲げるって言うのはしたくないけど・・・」


 シンジはそれを受け取ると、曲げずに紙を破くように1ゴールド貨幣を切ってしまう。
 アスカやレイも不可能ではないが、ここまで軽々とは出来ない。
「あ、アンタ。何時の間に、そんなに力が強くなったのよ。」


 現在シンジのレベルは23、アスカとレイの1/4にも、なっていない。
「さあ?」
 アスカとレイは今まで稼いだお金で武器だけは持っている。


 その武器は、リムル*ールで売っている、「破*の剣」。
 だが、シンジだけは武器を買ってもすぐに壊れてしまうのだ。
 なんど「不良品」を掴まされたか解らないと思っていたら、何のことはない、武器の方がシンジのパワーに
耐えられなかっただけだ。

made in LINA

えええええいっ!
とおおおおおおっ!
はあああああああっ!


 気合を入れてレベルを上げるシンジ、現在レベル25である。
「ふうう〜疲れた。もうあきちゃった」
 アスカは戦いのくり返しにあきている。もう何十回もレベル99を突破したからである。勿論レイも同じである。


「・・・・・・」
 無言であるがレイもあきている。
「ごめん・・・・上がるのが遅くて」


 シンジは自分の無力さに気落ちしているが、実際は
強い。すでに竜〇、ハ〇ゴン、バ〇モスを倒している。
「もう冬月を倒しに行きましょうか?どうする」
 アスカは背伸びをすると二人に意見を聞いた。


「ええっ?もう行くの。まだレベルは上がってないし冬月先生はがあごいるスーツを着ているのよ」
「碇クン問題無いわ。あの人ボケているから」
「それもそうね、行きましょう♪」


 アッサリと決めるシンジ、3人は以前は竜王の城、現在は冬月の城を目指して飛んだ。
 飛ぶ?そんな事ができるのか?呪文はルー〇、これは一度行った場所でないとダメだ。
 だがトベルー〇がある(漫画DQダイの大〇険より拝借)3人は瞬く間に冬月の城に到着した。


 城は静かで内装は豪華である。冬月の配下になった最強のモンスター軍団と壮絶な戦いが始まるだろう。
「さあ暴れるわよ」
 指をならし気合を入れるアスカ。


「ええ、問題無いわ」
 レイも気合が入ってる。体中からすでに魔法が漏れて、体がバチバチいっている。
「じゃあ行くわよ」
「「ええっ!」」


 3人は冬月を目指して走った。巨大な柱を抜け、階段を上がり頂上を目指す。
 
ダッダッダッダ
「着いたわ」


 3人は頂上に着いた。だが疑問がある。ここまでモンスターが一匹も出てきていないのだ。
 それもそのはずモンスター達は3人の強さを知っていたので逃げたのである。
冬月先生!
 そこには窓から外を眺めている冬月がいた。

「ん、君達かね」
 シンジの声にがあごいるスーツを着た冬月が振り返る。
「冬月先生、
折檻します」


「ふっそれはどうかな、
ユイ君
ボケている。
「こら!なにボケてんのよシンジよシンジ!」


「そうジイサンは用済み」
 突っかかる二人、だがシンジは
「そんな〜母さんに似ているだなんて〜照れちゃううう」
 手をモジモジさせて照れるシンジ。
(((
可愛い〜〜〜)))


 その姿に冬月、アスカ、レイは同時に思った。そして・・・・・
ユイく〜〜〜〜〜ん
 冬月暴走、シンジに抱きつくが・・・・


きゃあああ、えいっ!
ぐおおおおっ!
 
どごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!


 シンジのパンチが冬月の腹部をとらえ吹っ飛ぶ。そしてそのまま壁に叩きつけられ床に倒れる。
「シンジ大丈夫?まったくこのジジイは」
「でももう安心、ジイサンは用済みだから」


 だが・・・・・ピクピクッ、冬月の指が動く、そして起きあがる。驚愕する3人。
「シンジ!」
「碇クン!」


「そんな確かに決ったのに」
 ゴゴゴゴと擬音がでてきそうに立ちあがる冬月。
「う、ううう・・・・は?ここは、シンジ君達どうしたのかね」


「「「えっ?」」」
 顔を見合わせる3人、冬月もきょろきょろと辺りを見回して?を出している。
「ねえどうしちゃったのかしら?またボケ?」


 アスカが小声でシンジに話しかける。
「打ち所が悪かったのかしら」
 シンジもボケがMAXを突破したと思った。


「違うわ」
「「えっ??」」
 レイは冬月を指差した。


「があごいるスーツがボロボロ、機能しなくなったのよ。ジイサンは元に戻ったの」
 見るとがあごいるスーツは、メチャメチャである。
「3人とも一体どうしたのかね?」


 状況が飲みこめない冬月。
「そう良かった。冬月先生、帰りましょう」
 シンジはニッコリ笑うと冬月に手を差し出した。


「う、うむ」
 冬月は年甲斐もなく照れるとシンジの手を掴む。
「二人とも帰りましょう。掴まって」


「「ええ」」
アスカとレイはこれでもか!というくらいにシンジに
抱きつく
「ちょ、ちょっと苦しいわよ」


「これくらい抱きしめないと戻る途中に落ちちゃうわよ」
「そうよ、ぽっ」
「もうっルー〇」

 こうして4人は第3新東京市に戻っていった。

made in jun16

 

 

 

 

 第3新東京市へと戻って来た4人。
 シンジ達がア*フガルドに行っている間に、破壊された支部は全て再建されたようだ。
「なんか、随分と久しぶりよね…」
「そうね。半年ぶりかしら?」


 考えてみれば、随分と長い間アレフガ*ドにいたものだ。
 今は2017年1月、今年の正月は何時の間にか過ぎていたらしい。と、いきなり何の脈絡も無くレベルアップのファンファーレ


「どうしたの??」
 モンスターを倒したわけではない。久しぶりの学校へと歩いているだけだ。
「私のレベルが上がったみたいね。」
 シンジは幸せの*を履いていたので、レベルが上がったのである。


 学校


 過去にレイとアスカの戦闘によって破壊された学校(と第3新東京市)であったが、既に復興している。
 いつもの通り数学の授業は脱線しているし、トウジとヒカリの夫婦(?)漫才も健在だ。
 いつもの学校、いつもの授業。


 だが、前と大きく違うところもある、それは何故か
碇が異様に多いこと
 シンジのコピー達が全員学校に通うものだから、3年A組は勿論のこと他のクラスでも「碇君(さん)」と呼べば数人は振りかえる。


 そして、

3年後の2019年6月6日
ついに、約束の時は来た


 2015年以降毎年6月6日は世界的な休日であるが、この年だけは日本中である場所が超多忙となった。


 其の場所とはシンジ、レイ、アスカの3人を見れば一目瞭然。
「しっかし、まさか高校在学中に
結婚するとはねぇ」
 そう。
シンジとレイ・アスカ、シンジコピー(男性)とマナ、シンジコピー(男性)とカヲルの結婚式である。


 結局、マナとカヲルは「オリジナルもコピーも全く一緒」ということに気付き、シンジコピーとの結婚で妥協した。
 何故か、カヲルは男同士だったりするが…まあ、そんなことは些細な問題だ。
(相手のシンジコピーも満更じゃ無さそうなので問題は無いだろう)


 日本中のシンジコピー(男性)が一斉に18になるのだ。
 この日だけで、婚姻届は2年分くらいまとめて処理されたとかされないとか…


「それにしても、なんか変な結婚式じゃない?」
 そうなのだ、ウェディングドレスを着ているのが実に
5人もいるのだ。女性はレイ、アスカ、マナの3人だけである。


 なぜ、5人もウェディングドレスを着ているのか?
「やっぱり、思い出に残る結婚式にしないとね」と言うことで、シンジ(オリジナル)とシンジ(コピー・カヲルの相手)がウェディングドレスを着たからだ。


「よくやったな、シンジ。」
 だが、その顔はいつもの「ニヤリ」とは違う笑みを浮かべている。
「あなた、こんなときでもいつもと同じなんですね。」


 なんと、ユイもサルベージされて戻ってきている。今は、ゲンドウと夫婦水入らずで共に暮らしているらしい。
 リツコもミサトも初号機の起動確率よりも低い可能性であるにもかかわらず結婚できた。


 冬月はシンジの中学校の担任とよく昔話で盛り上がっているようだ。世代も近いから話題も合うのだろう。
 トウジとヒカリは高校卒業と同時に結婚するらしい。
 ケンスケはおおかたの期待を裏切りシンジコピー(女性)と交際を始めている。
 このカップルもいい感じだ。


 日向マコトはミサトを諦め(ミサトの手料理を食べて100年の
恋も冷めた)
 シンジコピー(女性)と結婚してしまった。毎日、美味しい夕食が楽しみで仕方ないらしい。
 洞木ノゾミと青葉シゲルも結婚してしまった。


「最近、ネルフ内部で結婚が
流行ってますね…」
 と、碇マヤ(夫はシンジコピー大人バージョン)
「仕方ないわね。殆どの人がシンジ君と結婚したんだから。」


 かく言うリツコもゲンドウと同じ遺伝子を持ちながらより若いシンジ(これもコピー)と結婚した。
「でも…碇ばかり多過ぎですよ…」
「それは…その通りね…」


 発令所メンバーだけでもシンジ、レイ、アスカ、ゲンドウ、ユイ、リツコ、マヤと
八人も碇がいる
「孫がいっぱい出来ますね…」
「ふっ、問題無い。」
「アスカちゃん、ママは嬉しいわ。」
 あれ?キョウコママいつのまに現れたんでしょうか?まあ、細かいことは抜きにしましょう。


 結婚式


 そのあとは加持ミサトが飲みまくって、どんちゃん騒ぎになったことを記しておく…



 今日も、平和な日々が続いていく…



EVA CHANGING Type-Shinji

終わり

made in LINA


 ついに!ついに〜〜〜!!終わっちゃいました。リレー小説。

 多数の人が続きを書くので終わるのが難しいリレー、完結したのはここだけではないでしょうか?(他は未確認)

 DQ世界で冬月を倒し、無事に戻ってきてそれから大変。シンジ君が沢山!み〜〜んな結婚して第3新東京市は、ほぼ全て碇性になった事でしょう。

 何気なしに始まり途中収集がつかなくなるんじゃないかと思うくらい、話しがすごい事になりましたが見事綺麗に終わりました。

 また何気なしにリレーをおこないたいですね。

 最後にリレーに参加してくださったみなさん、ありがとうございました(^^)


その13

リレー小説:EVA CHANGING Type SINJI その14