母さん頑張れ!7月


7月3日(水)
 百合野病院にもすっかりなれました。同室の方が年輩の方ばかりなので,夜9時には就寝されることが気がかりのようです。もう少し遅くまでテレビを見たいのですが,光が漏れるので見られないことが不満のようです。
 転院してから,初めての点滴治療が昨日ありました。時間がすごくかかって,終わったのが夜中の12時半だったそうです。次回はもう少し早く終わるように先生にお願いしなければ。
 治療方針は大学とはかなり違って,ガン細胞を叩くことよりも,患者の体を痛めつけないことに重きを置いた考え方をしてくれます。ネットで勉強していると,今はこういう考え方になりつつあるのを実感していました。しかし,化学療法でとにかくガン細胞を叩くことに力を注いでいる治療も多く行われているのも事実です。化学療法を止めて悪い細胞が爆発的に増えるのはいやですが,副作用がひどくて体がもたずに弱っていくのも本末転倒だなぁと思います。ようは,患者も十分学習して,自らの治療方針を選択していく力をつけていくことが大切だなぁと実感しています。まさに,新しい学力観にたった生き方です。早速,吐き気が来ているようです。明日がきついのかな。


7月7日(日)
 今年の七夕は晴れましたね。きっといろんな願いがかなうことでしょう。
 台風という大荒れのあと,この晴天があったのですから,まさに「苦あれば楽あり。」ですね。
 百合野に転院して1週間が過ぎましたが,順調な日々でした。点滴治療については,時間が長くて大変だったようですが,週末も無事外泊ができ,自宅でも大きな変調なく過ごすことができました。近場でしたが,ヤマダ電気や住吉の100均などにも買い物に行けたし,お粥をベースに料理もおいしく食べることができました。鰯の梅煮がレパートリーに加わりました。これは手早くできて,つまみにも最高です。一緒に料理をしたり,部屋の掃除をしたりと元気な日々を過ごしました。 


7月15日(月)
 先週も外泊できました。土曜日は少しきつそうにしていましたが,日曜日は別人のように近所に遊びに行ったり,家の片付けをしたり,夕方には7ヶ月ぶりに車に乗って買い物にまで行きました。あまりに行動的だったのでふっと嫌な予感がしていました。
 今日は,昼食から7部粥を普通のお粥に変えてもらったそうです。その後,午後3時から戻し続けているようです。面会に行ったときは点滴をしていました。その時も戻していて,かなりきつそうでした。副作用での症状ではないだけに心配です。
 明日は火曜日,治療の日です。このままではかなりきついものになりそうなので中止かな。今月の腫瘍マーカーが出たそうですが,先月よりも100ほど上昇していたとがっかりしていました。木曜の夜が主治医の当直の日なので話を聞いてみることにしよう。


7月17日(水)
 昨日の夜から諒太朗の調子が悪く,今朝起きてみるとやはり熱が。37.7℃!あーっ,またもや学期末に年休だ。とりあえず2時間だけ授業をして帰宅。病院に連れて行ったころには熱も下がっており,まずは一安心。帰りに,面会に行くとやはり今日も具合が悪いよう。とうとう午後,鼻からチューブを入れることに。今日は主治医がいないので,胃までのチューブになったそうです。明日,腸までの長いチューブを入れるということ。これは,昨年末初めて入院したときに入れたもので,少し太くて違和感があるもの。しかし,腸のつまりが痛いらしく本人から言い出したことでした。まあ,3・4日すると取れるだろう。ということで,今週は外泊できそうにありません。


7月21日(日)
 とうとう1週間,絶飲食が続いています。まだ,チューブが取れません。鼻からチューブを胃まで入れて,逆流してくるのを出しているところです。主治医が忌引でいないため,本格的な治療ができずにいます。明日は出てこられるということで,たぶんレントゲンで見ながら腸までチューブを入れてきれいにとってしまって,その後,点滴で快復するのを待つようになると思われます。
とにかく,今はいろんなものが食べたいと言っています。早く回復して好きなものを食べさせたいな。


7月27日(土)
 今回の不調はなかなか手強いです。未だに点滴がはずれません。少し,飲み物は取れるようになりましたが,食事をすると腸が張り戻してしまうようです。2週間口からの栄養をとっていないのでちょっと痩せちゃったなぁ。
 木曜日に大学に検診に行ったんだけれど,いまの先生と相談した結果,いままでの治療を中止することにしました。大学の先生もしかたがないと納得してくれました。とにかく,体力を高めていくことに全力を注いでいきます。佐賀に,東洋医学と西洋医学,そして自然環境までもトータルで治療してくれる病院ができたそうです。九州ではかなり有名な先生で予約が取れるか心配しましたが,何とか8月2日に入れてもらいました。新たな進展を期待しよう。


7月28日(日)
 やっぱり今日も,食事無しでした。でも,昼にはメロンと桃が食べたいということで,少し切ってもっていきました。メロンの方は3口ほど食べていました。そうしている内に,この前見舞いに来てくれた森さんが食べていたドーナッツが食べたいといいだし,急いで買いに行きました。ツナデニッシュというのを,半分ほど食べました。久しぶりの食事でした。そのあと,便が出るように念じながら背中を押しておきました。背筋がまるくなって,ゲップやおならが出にくい状態でした。痛かっただろうけれど,背骨をまっすぐするように押しました。少しは,よかったよう。今晩,お腹が張らなければ自信がつくのにな。 


7月31(水)
 非常につらい日が続いています。やはり,日曜の夜から嘔吐が続ききつかったようです。腹痛もひどく,胃まで入れていた細めのチューブでは解消できなくなり,火曜日からは腸までの管に変えました。これは管も太く入れるのに痛みを伴うので本人もいやなのですが,やはりお腹の痛みを解消したかったのでしょう。かなりの物が排出されましたが,まだ腹部の張りがあるようです。点滴だけでは栄養が足りないということで,肩から心臓近くまで管を入れてカロリーのある点滴を投与することになりました。切開をして管を押し込んだらしく,痛みが残っている状態です。主治医と相談をし,明日造影剤を入れて腸の様子を見て今後の対処については考えていこうということになりました。いずれにしても金曜日にはいったん管を抜いて,佐賀の病院へ行ってみようと考えています。今日,大学病院にいて佐賀の病院に行っていた人が面会に来てくれました。「腹部の腫瘍はかなり小さくなったけれど首筋の腫瘍は減少していないが,抗ガン剤治療を止めて別の方法にするように決めてきた。」と力強く話してくれました。「自分の人生は,もともと決まっていたことで終わりが近づいてきたわけじゃない。自分なりに健康的に生きていきたい。そのためには,今の治療を続けていくことは自分にとって意義のないことのように感じる。」とも言っていました。ひととおり話をして,はつらつとして帰られました。とにかく,前向きに自分の生き方を通せるようにさせたいなぁと改めて感じました。そのためのアドバイスを佐賀の病院でもらえることを期待しているところです。


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