隠すほどのもんでもないんですが・・・私が楽しいので。




味 覚






朝一のキスは、化粧水の味がした。

学校行く通学路では、歯磨き粉。

休み時間にした時は、運動場の土の匂い。


昼休みは、やっぱりお弁当。ちょっとしたら、歯磨き粉になってた。

帰り道でのキスは、甘い・・・いちご味のチョコレート?


 「そんなもんばっか食ってたら、太るぞ。」
 「だって、おいしいんだもん。」

 鞄から取り出した包みを、こっちに差し出す。

 「乱馬、食べる?」

 いっこ、手に取り、口に放り込んだ。

 「ね? おいしいでしょ?」
 「ああ。」


その後、合わせた唇は、きっとあかねにとっても、いちご味になってるって、思った。



色んな味のする、あかねの唇。

次する時は何味なんだろ・・・。

そう思いながら、重ね合わせる。


さっきまで、何してたか、何食ってたか、すぐわかる。



 「お帰り。どこ行ってたの? 晩ご飯、みんなもう食べてるよ。」

 ちょっと出かけてて、帰ってきたおれを出迎えてくれた、あかね。


 「・・・・・・ハンバーグ?」
 「・・・オムレツ。」
 「ちっ、惜しいな。」
 「いいから、早く食べないと、なくなっちゃうわよ。」






お風呂上りは、入浴剤の甘くていい香り。

眠る前は、朝とは違う、化粧品の味がした。

いつか、眠った後の、あかねの唇がどんな味するのか・・・いつになるかわかんないけど、
確かめたいなって思いながら、眠りについた。








                             =おしまい=







隠 的 呟 言

なんなんだこれはっ・・・なんなのだろう・・・うーんって、書いた私が悩むくらいなので、
理解されるのは難しいかと思われます。
甘いのかどうかすら・・・判断も怪しい・・・。
多分・・・優男其の四からの流れっぽい・・・うん、多分それっぽい。

うちでオムレツって言ったら、中にひき肉が入ったものを差します。
この辺りも、やはり偏ってる所以な気がしてますが、
玉子と生クリームを泡立てて、バターで焼く、ふわふわの・・・
っていうような、こ洒落た物は、食卓では出てきたことねぇので仕方ないです。
オムレツ=晩飯。しかも、ケチャップが好きな私は、びちゃびちゃで食べます。
て関係ない話だなぁ・・・。                ひょう

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