2003年11月28日 退院
 今日は待ちに待った退院の日。
 看護婦さんに抱かれてドンファンがやって来た。キュンキュンと私を見て鳴く。
 「下半身がまだ麻痺していて、自力で排尿が出来ません。カテーテルと注射器でオシッコを取ってあげて下さい。 神経が元に戻るようにレーザー照射を退院後も続けて下さい。」と院長先生が話され、尿の取り方を教えてもらい、飲み薬と、傷薬、注射器とカテーテルをもらって病院を後にした。

 ドンファンが入院していた間、 食いしん坊のラビちゃん(パグ・女の子)は食欲も元気も無く、淋しそうにしていた。散歩に連れ出しても後を振り返り、ドンファンの姿を探して歩こうとしなかった。ドンファンが帰ってくるなり、ピッタリと寄り添って傍から離れようとしない。
 家に戻ってからは、ドンファンの不安げな表情は消えたが表情はまだ硬い!傷の痛みがあるのだろう。
 尻尾をピンと立て、絶えず振っていたドンファンの尻尾は、今は力なく垂れ下がったままだ。
 自力で寝返りができないので2時間おきに姿勢を変えてやる。また、麻痺した足の関節が固まらないように伸縮運動やマッサージをしてやる。

メモ:
姿勢を変えてやるたびにマッサージをした方が効果的のようだ。
今まで自由に歩き回っていたのに歩けないストレスは相当なものだと思うので、話しかけながら心のマッサージも一緒にしてあげたが良い。
多頭飼いの場合、他の犬にもいつも以上に気を配ることも忘れてはならない。


 夕方、尿を取る。まず、カテーテル(55cm)の細い方をイソジンで消毒し、尿道に35cm〜40cm程挿入し、カテーテルの太い方に注射器を差込んで尿を吸いとる。主人と二人がかりでやるが、初めてのことでなかなかカテーテルが入っていかない。
カテーテル挿入後に注射器で尿を取る作業がかなり力が要る。毎回、注射器4本から5本分の尿を取る。
これから毎日5,6時間おきに尿を取ってあげなければならない。

2003年11月29日 通院開始
 レーザー照射に病院へ行く。傷が痛むのか、元気がない。それもそのはず、39度の熱があったのだ。 解熱剤を注射してもらい、レーザー照射をした。レーザー照射はしばらく続けた方が回復が早いとの事だった。
 ドンファンがおとなしくしているので、カテーテルの挿入がしやすい。
5,6時間おきに尿を取ってやる。便が昨日も今日も出ない。肛門をさすってやるが出てこない。
 今日も食欲が無く、ぐったりと眠っているだけだ。



背中の傷がを隠すのと、毛が無いので寒さを防ぐ為にドンファンに洋服を作った。


ラビちゃんにも同じように服を作ってあげないといじけるのでお揃いの服を作った。