ドンファンの椎間板ヘルニア闘病記


はじめに

 愛犬が椎間板ヘルニアになり、歩くことは不可能かもしれないと言われた時、私が頼ったのは獣医さんとインターネットでした。同じ思いをした方々のホームページで、歩けるようになる為の様々な努力とアイデアに励まされ、勇気づけられました。
 同じ椎間板ヘルニアでも症状がそれぞれに違います。手術はしてが歩けず、手作りで車椅子を作られた方など様々です。
 私がホームページで勇気づけられたように、愛犬が同じ病気で悩んでいる人の為に少しでも役に立てたら良いなと思います。

2003年11月22日(土) 歩行困難

 夜、ドンファンの様子がおかしいのに気付いた。座り方、歩き方がぎこちない。痛みはないようである。夕方、元気よく散歩に行ったのに突然のことで驚いた。
 夜中には、後ろ足が全く動かなくなり、いざって動くようになった。 私の頭の中を「椎間板ヘルニア」の文字がよぎる。
とっても不安だ!
2003年11月23日(日) 手術(椎間板ヘルニア)

 翌日もドンファンの状態は変わらず、後ろ足は動かない。 午後、主人と一緒に病院へ連れて行った。
 やはり、椎間板ヘルニアだろうと云うことだ。先生が犬の傷害の程度を知るために、犬の爪先を箝子で挟み痛覚の有無を調べたが、全く反応がなかった。入院し、CTを撮って検査をし、手術をするかどうか判断するが、感覚が無いので手術をしても歩ける見込みは50%〜30%だと思って下さいと説明された。
 ドンファンを病院に預け、家に戻った。主人も私も何も手につかない。
 午後7時過ぎ、先生から電話があり、「かなり重症の椎間板ヘルニアなので、すぐ手術をします。」と言われた。覚悟はしていたけれど、不安で目の前が真っ暗になった。出てくるのはため息と涙・涙。重苦しい時間が過ぎた。
午後9時前に、手術が無事済んだので、明日病院へ来てくださいとの電話があった。

メモ:
椎間板ヘルニアの手術は発症から24時間以内であれば回復率が高い。タイムリミットは48時間以内。それ以降は回復は難しいようだ。
愛犬の様子がおかしいと思ったら、すぐに病院へ連れて行くこと!人間と違って犬の椎間板ヘルニアは突然、重篤になる場合があります。

2003年11月24日(月) 手術後

 院長先生から病状の説明を受けた。3ヶ所悪いところがあり、一番ひどい箇所は変色しており、ひょっとすると歩くことが出来ないかもしれないと言われ、胸が痛んだ。
「僕としては50%の確立ですが、自信があります。」と先生が言われ、消えかかった希望の光が少しだけ甦った。
 ドンファンを見舞った。背中の毛は剃られ、痛々しい傷跡に思わず涙があふれた。不安と痛みを訴えるような眼差しで私達を見つめる。傍へ寄ろうと、前足を必死に動かすが後ろ足がついてこない… 私は泣く以外に何も出来ず、病院を後にした。

メモ:
インターネットで椎間板ヘルニアについて調べたり、同じ病気と闘っている方のホームページを見ることによって、退院後の扱い方やリハビリの方法など勉強できて、とても役に立った。最悪のことも考え、犬用の車椅子についても調べた。