長崎「新幹線」の建設中止を求める県民の会      

2010/9/17

長崎市議会・請願 

見通しのないフリーゲージトレインによる
  長崎「新幹線」建設の中止を求める  

フリーゲージトレイン開発は赤信号(クリック)

 請願の中では、9/7国交省の軌間可変技術評価委員会がフリーゲージトレインの開発城について、@在来線のカーブや分岐器などで現行特急より10〜40q/h下回る性能、A直線でもスピードは出せるが、長時間走行した場合の安全性は検証する必要がある、B問題点の解決は「台車の改良だけでは目標達成は難しい」と報告しており、完成の見通しも安全性の確保もないことを指摘しました。とりわけ台車(車両)の改良では目標が達成できないと言い切っていることは重大です。

 また、今年長崎県が作成したリーフレットで試算している時間短縮、利用者数、経済効果など、どれもこれまでの数値目標とのまったく整合性のない、大きいことはいいことだと言わんばかりの数値が並んでいることを指摘し、説明を求めました。

 さらに、名ばかりに新幹線が来ることを理由にして、県庁移転も含めて長崎駅周辺での必要でもない大型開発、諫早市や大村市でも同様のことがおこなわれていることを指摘し、新幹線建設は中止し、そんなお金があるなら、県民・市民の暮らし、中小業者の営業を支援することに振り向けるべきであると強調しました。

 委員会では自民党などから、フリーゲージトレイン、フル規格問題、地元業者への工事発注などについての質問が出され、深町氏は一つひとつに答えました。
 ある市議は、フリーゲージには問題があると思うので、請願に賛成すると新幹線に反対となるので困ると発言するなど、長崎「新幹線」への無理解ぶりも明らかになりました。
 請願は津村国弘市議(日本共産党)だけの賛成で不採択となりました。

国交省・軌間可変技術評価委員会の報告(概要) ここをクリック

請願書はここをクリック

長崎「新幹線」の建設中止を求める県民の会は、2010/9/17長崎市9月議会で、「見通しのいないフリーゲージトレインによる、長崎新幹線の建設中止を求める」請願をおこないました。
請願は建築水道委員会で審議されました。深町孝郎(「会」事務局次長)と飯田省吾(県労連副議長)が、請願趣旨について説明。

発言する飯田氏(左)と深町氏(右)