静風銘の茶杓
静風銘茶杓の紹介 こちら
平成10年9月、平戸大茶会プレイヴェント講演会において
京都仏教会会長、相国寺派管長有馬頼底師の講演を聞く機会を得、
長崎が、栄西禅師により、平戸の富春庵(千光寺)ではじめて座禅を組んだ
禅宗発祥の地であり、(座禅石が今も残っている)また近くの富春園で、
はじめて御茶の栽培がなされた茶道発祥の地でもあることを知った。
講演のあとで有馬頼底師と
郷土に住むものの一人として、茶道に改めて深く興味を抱き、
その後、千光寺での献茶式典で尺八献曲をさせて頂だく次第となった。
茶陶製作家の浜脇天遊師のご縁により、多くの茶道指導家の方々に
お会いする機会を得た。
尺八を通して禅を追求していこうと考えている私にとって、茶道の禅と尺八には特に
相通じるものを感じ、祖父が刀剣家であったこともあり、茶杓の製作を思い立った。
山に入り、竹に出逢い、与えられた竹材を最大限に生かした茶道禅器の誕生を、
独り密かに喜んで参りました。
茶杓製作のきっかけになったのが平成15年の夏、銅座町イリスで開催された
「浜脇天遊・茶陶展」だったのです。こちら