なぜ?ここに?
 2004年3月30日(火)、「チョーコー醤油」の工場見学に行きました。(^^)
そこで見た景色が下の写真です。
なぜ?この双眼鏡がここに?
 私が驚愕して見たモノとは....
「この景色」ではなく....
この景色を見せてくれた
「双眼鏡」なのです。

 
では、御覧いただきましょう。
案内のプレートには
「旧帝国海軍の艦艇に装備されて
いた双眼鏡」と書かれていました。
いわゆる「対空双眼鏡」ですね。


【本機の特徴】

・口径100mm

・45°対空式双眼鏡

・対物レンズ、接眼レンズともコーティング無し。

・倍率不明。(覗いた感覚では20倍前後)
  どこにも表記されていませんでした。

・超広角接眼レンズ(見かけ視界は70°?)
 右目には視野中心部に「+」のレチクルがあり、 左右上下に5°づつ「-」のレチクルがある。 10°ごとに小さく「10」「20」「30」とあり、 35度を示すあたりが視野周辺部だった。

 また、接眼鏡のアイレンズはフラットっぽいが少々凹。
 接眼部分です。

 視度調整のヘリコイド(ピント調整回転部)のグリースが完全に抜けており、スカスカでした。(T-T)眼福調整は堅くて出来ず、状態としてはオーバーホールが出来るかどうかも困難ではないかと推察しました。

 戦時中、海軍が光学兵器として使用していた貴重な双眼鏡ですが、もしもオーバーホール出来たとして動体保存出来れば双眼鏡の歴史を知る上でも貴重です。光学性能は一線級ですから、まだまだ活躍出来る良い双眼鏡です。

 ただ、オーバーホールを出来る企業は、おそらく「ニコン」(旧:日本光学)のみだと思います。(あくまで個人的な見解ですが。)

 接眼レンズを覗いたときに「ズパっ!」っと広がる景色をみなさんにもお見せしたいくらいです。
 写真が暗くてすみません。(^^;;;;

 斜め後方から見た雰囲気は「宮内光学」の141銀河によく似ているなあと思いました。

本当に、「こいつは見える」と思います。(^^)
 ただ、悲しいのは、この双眼鏡の視野は常に敵機を発見するために使用されたと言うこと。現在、双眼鏡を光学兵器として戦争に使用することがないようにしなくてはなりませんね。いつまでも平和でありますように....。

【 当時の兵隊さんは、ちょっと暇なときにこの双眼鏡で星空を眺めていたなんてこと....きっとありますよね。(^^)/ 】
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 チョーコー醤油の取締役 林田邦彦様より、この双眼鏡の画像をいただきました。
デジカメの電池充電を忘れ、カメラを持参していないことを知った林田様は、
この「喫茶ten.」のためにわざわざ撮影していただきました。
どうもありがとうございました。m(__)m
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