日々雑感

世の中、ブログが流行ですが。。。。あたしゃ、「.txt」オンリーで。(^^)
しかも、不定期更新だったりするのです。(^m^)
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20051130
11月も今日でおしまい。三日坊主に終わるかも?と思っていました。この「日々雑感」、細々と続いていますね。今月初旬は、「機材ネタ」「星空撮影架台ネタ」が多くなるかな?と思っていました。ところが下旬から「光害」に対する愚痴...もとい「提言」が多くなりました。あまりにも愚痴っぽかったら読む方も嫌になりそうですね。毎日悶々していると自分が嫌になりそうなので、そのときには無理をせずお休みします。(と、言っておこう。)

20051129
広角レンズで天体写真を撮影していると条件の一つにあげられるのが「見晴らしの良い場所」へ行くことだろう。ten.の場合、特に「北東〜南西」の景色が開けた所が好みだ。春〜夏には横たわったままで昇ってくる天の川や初冬のオリオン座は、大犬座小犬座を引き連れて堂々と昇ってくる。また、次々と昇ってくる星雲・星団を、少し先の季節を先取りして眺めることが出来るのも東側が好きな一つの理由だ。ただ、そう言った場所は多くなく、撮影地・観望場所を探すのに苦労している。やはり市街地の灯りを避けて移動するとなると相当の苦労があるし、暗い場所が見晴らしの良い場所とは限らないからだ。市街地でも晴れていればいつでも星空を見ることができる環境を取り戻すために、私たちは何をすればいいのだろう。

20051128
この時期、観望場所に到着後、最初に空の状態を推し量る方法として双眼鏡を使って「M78」星雲を眺めます。普段から使用している7×35双眼鏡でどのように見えるのか?で空の透明度の感触を得ます。M78星雲は、オリオン座の三ツ星の一番東の星「アルニタク」から直角に北へ。7×35双眼鏡で苦もなく見つかるときは「OK」。M78は空の状態に左右されやすく、目を凝らしてやっと見えるときもあります。初秋の空の目安は、7×35で探す「NGC7293」だったり、肉眼で探す「M33」です。このようにten.なりに、各季節に空の状態の指標となる天体がありますが、自分の指標にしている天体が楽に見つかる夜は「わくわく」します。ちなみに今夜は「雷雨」です。星空は見えていません。残念。

20051127
優麗なデザインの架台。これは私が好きな赤道儀「高橋製作所システム90S」が当時良く言われた言葉です。私も所持していますが、三脚をP−2zに取られているので使う機会が少ないです。90Sは大好きなので手放すことはしませんが、もう一セット、FC−M伸縮脚が欲しいです。足のない架台は「幽霊な架台」と言えばよろしいでしょうか?(笑)お後がよろしいようで。

20051126
以前、夜に佐賀市内を車で走行していたときに素晴らしいものを見ました。信号のない横断歩道があり、、それが妙によく見えるのです。闇の中で横断歩道とその周辺のみが浮かび上がるような景色。それでいて、照明らしきものが目立たず全く眩しくありません。その横断歩道の上には光害対策ガイドラインに沿った照明を使用していました。なるほど!照らしたいものをキチンと照らし漏れ光の無い照明なら歩行者も容易に早期発見でき安全です。また、ドライバーも眩しくありません。「歩行者・子供・老人」を守る眩しくない照明なら増やして欲しいです。照明の全てが悪いのではなく、キチンと対策を施された照明(漏れ光の無い)なら歓迎です。今、丁度「光害」の話題が掲示板で活発です。よければあなたも一言どうぞ。

20051125
出張観望会や、ちょっとした自分の観望をするのに「望遠鏡+架台+三脚+接眼レンズ」は、欠かせません。(双眼鏡+カメラ三脚もね。)このうち、三脚と接眼レンズは必須の道具としても、選択の余地があるのが架台と望遠鏡です。じっくり見るなら中口径の望遠鏡(大は持って無いのよ。)を赤道儀へ搭載して見るのが追尾の点で楽です。しかし、赤道儀には「極軸セッティング」という避けて通れない儀式があります。「パッと出してサッと撤収」するのであれば小口径望遠鏡+経緯台の選択は非常にイイです。最近のヒット商品「VIXEN ポルタ経緯台」などは値段も安く使い易い架台で、そこそこの望遠鏡を搭載する能力があります。ten.も非常に欲しい架台の一つです。でもなあ....。望遠鏡メーカーは高橋製作所の架台が好きなのですよ。鏡筒はVIXENさんの「FL70S(黒)」を使うから、架台は高橋製作所っつー事で、その架台が空から降ってこないかなぁ....>サンタさんへ。  (笑)

20051124
今夜は下弦の月。夜半を過ぎるまで月は昇ってきません。この「日々雑感」を読み返してみると、今月11月は快晴の空のもとで星空を見ていません。11/19に県民の森で火星をちょっとだけ。10月もスタパーで火星をちょっとだけ。10/8に写真を撮りに行ったとき以来、実にひと月半も見ていないことになります。12月になると仕事も多忙になりますから、これからの下弦の月〜新月〜上弦の月の二週間が今年最後のチャンスなのかもしれません。(それにしても、毎日のネタが尽きていないなあ....)

20051123
昨日は、光害(ひかりがい)について思いっきり書いてみました。このHPを見ていただいている方の中で「光害」について初めて知った方は、是非ともじっくり考えて欲しいです。元々「闇」は、人類にとって恐怖であり、火と灯りを手に入れたときから安堵を得たのでしょう。また、現代の高度成長期においては光と灯りは繁栄の証であり、昭和後期の頃から派手な照明が目に付くようになりました。逆に失われたものは「畏怖」だったり「省エネルギー」と「星空」だったりする訳です。今、おばあちゃんらに昔の空の話を聞くと必ずと言っていいほど「ああ、昔は田んぼの畦道でカエルの声を聞きながら降るような星が見えたねぇ。そう言えば、あまのがわはもう無くなったの?」という話になります。あまのがわを見たことのない現代の子供達はちょっぴり可哀想です。昔は普通に見えていたんですよ。そうそう、ちょっと足を延ばせばあまのがわの見えるところはちゃんとあります。そういった場所に住んでいる人(子供達)は、普段の生活の中で見ているわけですから是非とも星空に気付いて欲しいです。勿論、明るいところに住んでいる人にも星空に気付いて欲しいと思い、今日も歩きながら空を眺めています。

20051122
今日は思いっきり書きたいことが出来た。長崎市には現在、「女神大橋」という斜張橋が建築中で、2005年12月11日に運用開始される予定である。かつて、鶴の港と称された深く入り組んだ静かな港の入り口に架けられるべく延長1,289m(女神大橋)で、斜張橋としては日本で6番目に長い橋になる(2005年11月現在)。市南部と西部の慢性的な渋滞を緩和し、環状交通網を形成することにより地域全体の産業・経済・文化の活性化を図る目的だ。長崎の新しいシンボルとして、これから長崎の風景に溶け込んでいくのであろう。その女神大橋、今月に入り試験的にライトアップされているのだが、今夜見て驚いた。意識せず女神大橋方向を眺めたとき、「ああ、月が出てきたか。雲の向こうにぼんやりとみえているんだろうなぁ。」と思ったら、それが斜張橋の塔基礎部分からライトアップされた光だった。雲間の月と見まごう、雲を照らすくらいの強烈な光....。おいおい、そりゃないだろう!とんでもない光量だぞぉ!電力はどのくらい使うんだ?塔の中間にある「フラッシュライト」と橋全体に散りばめられた小さなライト(LEDを使用している)は、船舶航行安全対策に寄与するのだろうと思うが、橋を照らす以外の漏れる光は間違いなく環境省が定める「光害」である(光害対策ガイドラインの策定について(平成10年3月30日)はこちら)。私の住む「長崎県(市)はエネルギーの無駄遣いをしています。」と言っているようなものだ。まあ、私のHPは「星空を楽しむ」ところなので、趣味を妨害されるからといった雰囲気で、なんだか目くじらをたてているように聞こえるかもしれない。だが、地球温暖化防止や省エネルギーの観点から考えると決して変なことを言っているのではないと思うのだが。たまたまこのHPにいらした光害のことをご存知でなかったあなた。ちょっとここを見ていただきたい。http://www.env.go.jp/air/life/light_poll.html

20051121
昨日、長崎市内の新しい公園でイベントが行われていました。県産品のイベントらしく、県内各地の特産品が広い公園に多くのテントが立ち並び展示していました。「県民の森」のテントの横に木工職人さん手作りのお盆が展示していました。そのお盆は、手に取ると妙に馴染むし、暖かいし、何だか見慣れた物なのです。じっくりと触り眺めていると....お盆の裏の真ん中に職人さんの商標が彫られていました。それは私の「BOX-DOB1580」の大事な部品、耳軸を作ってくれた職人さんだったのです。BD1580の耳軸は木工旋盤で削られたお盆で、知人から頂いた物。本来、お盆として使われるべき品物を「面が艶やかで真円」と言う理由で真っ二つにされて、こともあろうか望遠鏡の部品になってしまった可哀想なお盆なのです。ともあれ、知人からいつもお世話になっている事・真円の部品として天体望遠鏡に打ってつけの精度を持ったお盆である事・お盆本来の使われ方をしていないので一度お詫びを言いたかった事を職人さんにお伝えし、新しいお盆(きっと耳軸に使われるだろう。)を購入した。ともあれ、ご縁あってお会いできてよかったです。

20051120
昨夜の県民の森は曇られてしまったが、天候がその後に好転したらしく、朝から快晴になっていた。日差しも強く日中は暖かくなった。寒い日と暖かい日が交互にやってきている。丁度、春で言う「三寒四温」のような天候の繰り返しと感じた。長崎市から五島列島が楽に見えていたので空気の透明度も良いのだろう。今夜から放射冷却で、明日朝は寒くなりそうだ。そろそろ上着を厚い物に替えなければ。(って、まだだったのか。。。。)

20051119
いやいや、昨夜は久しぶりに飲んだ。帰宅したのは午前4時。まあ、行きつけのワインバーで撃沈(熟睡)したのだが、ビール・日本酒・ボジョレーヌーボー・赤ワインと種類も量も飲んだようだ。今夜は県民の森天文台に行って来た。残念ながら夕方から雲が出てきてしまい星を見ることはできなかった。県民の森は寒かったです。下界に下ってリンガーハットのチャンポンを食べて暖まろうとリンガーハットへ駐車して下車したしたその時、駐車場で県民の森と下界の気温の差を感じました。さっきまでいた県民の森と比べると暖かいのです。標高による気温差も馬鹿に出来ません。山に星を見に行くときにはキチンと防寒しましょうね。

20051118
今夜は飲み会で、夜はきっと酔っぱらっているだろう。(笑)ちなみに天気予報の降水確率は0%、快晴、そして星空指数(当たるのか?)は100%で、明日朝から少し薄雲が出る程度らしい。「人が飲みに行って出ることが出来ない時に限って....。」と、一瞬思ったが、そうだ!ほぼ満月だった!これで心おきなく飲めるだろう(苦笑)。ちなみに帰宅予定は「午前様」です。

20051117
20051014の日々雑感でNGC7789を紹介したが、双眼鏡で見やすい散開星団はまだある。ペルセウス座のNGC1528だ。ペルセウス座やカシオペヤ座の周辺にはド派手な散開星団が多く、「二重星団」やペルセウス座α星付近の「Mel.20」などは肉眼でもぼんやりと見えている事が多い。NGC1528は、どうしてもマイナーになってしまうのだが、これがナカナカ立派な散開星団だ。ペルセウス座を眺めて星座を確認したあとに視野の広い双眼鏡を用いると見つけやすい。カシオペヤ座から二重星団を通り、η星から入り、αPer付近はMel.20で星が視野一杯になる。さらに動かしδ星、μ星、λ星と「釣り針のようなカーブを描いた曲線の針先(?)の外側(北東2度)、釣り針の「かえし」の所にあるのがNGC1528だ。文章で書くと判りづらいが心配ない。μ星とλ星は双眼鏡だと一つの視野に入るので2星を導入したままで割と簡単に見つかる。星粒のしっかりとした見易い散開星団で何だかちょっとしたイイ拾い物をした気分になる。視野へ導入するときにも二重星団からペルセウス座のカーブを堪能できる双眼鏡のダイナミックな動きを楽しめる星団だ。

20051116
先日、とある望遠鏡メーカーの方と電話で話す機会があった。そのメーカーの方は、「自分たちが作りたい・使いたい望遠鏡を作っているとコストが上がってきて、お客さんは買えなくなってきている。本当は、アクロマートで色が付いていてもいいんだ。買えるくらいの望遠鏡で丈夫なものを作って供給しないと親が望遠鏡を買って子供達に見せてあげられないんだよなぁ。。でもそれがメーカーとしてはナカナカ出来ないんだよな。。。」とおっしゃった。ああ、良い物を作らなきゃならないし値段は上げられないし数も多く売らなきゃならないだろうし、メーカーさんも辛いだろうなぁ....。でも我々も考えなきゃならないことがある。この趣味の人口は非常に少ない。さらに若い人がいない。現代は、空を、星を眺める学生・子供がいないのでは?先ほどのメーカーの方も「今、うちの望遠鏡を買った人たちが死んじゃう時代になったら、世代交代どころかこの趣味は衰退してしまっていて星なんか誰も見る人がいなくなっているかもしれない。色んな場所で星を見ている人の話を聞くとそのくらい危機的状況ですよ。」と続けておっしゃっていた。星空を眺める若い人/星を見る子供を増やさなきゃいけませんね。空に宇宙に興味を持って星を見ることは、ひいては私たちの星「地球」を見ることに繋がります。エネルギーの使い方を考え、ゴミの問題や環境を考える機会をつくると思います。夜空を見て広い宇宙を考えて身の回りをかえりみると「人間が住める星は地球だけなんだよ。」と気付くのに時間は掛からないはずです。

20051115
星空撮影架台の使いこなしに工夫があるとすれば、極軸のセッティングの他に微動ネジの回し方と架台のたわみとの戦いだろう。昨日述べたとおり、微動ネジは星が点像にならなくなる限界の手前の時間で間欠的に回せばよい。広角レンズを使用しているのに欲張って連続的にネジを回すと、思わぬ手ブレを拾ってしまい失敗することもあるのだ。10秒に一度なら60度、5秒に一度なら30度と、「そぉ〜っと回して」いくと良いです。また、架台や使用する雲台には僅かながら強度不足なところもあり、構図を決めてすぐに撮影を開始すると雲台や架台のしなりやたわみで追尾ミスを起こす。構図を決めたら3分〜5分間そっと放置し、十分にたわみきってしまうまで待つと成功率が格段に上がる事は間違いない。実は、私ten.も経験済みです。そうそう、架台に使用するカメラ三脚はなるべく丈夫な方がイイです。車も赤道儀も「足周りが肝心」です。

20051114
折角だから、一昨日の星空撮影架台の話題を引っ張ることにする。この架台は何度も言うように一分間に一回転の速度で押しネジを回していくとガイド撮影が出来る。実際に星空を固定撮影で点像に出来る限界の露出時間というのがある。標準レンズ(50mm)を使用し天の赤道付近を撮影する場合、およそ9秒の露出時間なら点像として撮影できる。9秒を超えない時間に押しネジを回してガイドすればフィルム上には点像として撮影されるというわけだ。もっとも、これは最近の粒子の小さいフィルムを使用した場合の値であるらしく、その昔「トライX」を増感現像していた20年ほど昔なら14秒と言われていた。これが受光素子の小さいデジタル機材であればさらに短くなるのだが、このあたりは全体の大きさを小さく(リサイズ)するなどズレが目立たなくすれば良いわけで、目くじらを立てる問題ではない。もしそれが我慢できなければ精度の良い市販の赤道儀を必要とするわけで、簡易赤道儀の使命は高価な赤道儀を使わずとも「点像に近い」ガイド撮影ができるということだ。当然、精度の良いセッティングに加えて丁寧な追尾を行うとキチンとした点像に写ってくれるので、ここらが簡易赤道儀の真骨頂だと思っている。使用するレンズと撮影するエリア(赤緯)と露出時間によって成功率は違ってくるが、撮影後にすぐ画像を確認できるデジタル系のカメラは、簡易赤道儀にピッタリのカメラと感じる理由の一つだ。

20051113
仕事を終え、職場の外に出ると素晴らしい青空!....と、思いきや頭の後ろは、今にも泣き出しそうな曇天。雲の境目は南西から北東へ連なっている。もしかすると前線なのでは?と気象衛星の画像を確認してみた。皆さんの判断は如何に。


日々雑感、初の画像!(滅多に出さないぞ。)
    
北の空               南の曇天               雲の境目(北東向き)


17:30の気象衛星画像(tenki.jpより)

20051112
星空を撮影するカメラを「ヒノサワさんちのアストロカメラ HB120T」に移行し、メモ替わりのスナップはコンパクトデジカメを使用し、大事なスナップだけを銀塩一眼レフで行っている。以前は天体もスナップも全て一台でこなしていた。そのカメラは「Nikon nFM2」と言う機種で、絞りもシャッタースピードもピントも手動で合わせるカメラです。案外、シャッターチャンスを逃すことが多い機種であるがマニュアルが好きなので愛用している。また万一、電池が無くなったとしても測光が使えないだけでカメラとしての機能は果たしてくれる機械式シャッターは非常時には有り難いものだ。今日は結婚式に招かれ、そのスナップを撮影しようとFM2を選択した。ところが、披露宴が始まって数枚撮影したら電池が無くなってしまった。それもそのはず、1997年に購入して一度も電池交換をしていなかったのだ。露出が決まらず泣きたいやら、機械式の恩恵を受けてシャッターが切れるので助かったやら。周りの友人が使っているデジ一眼の露出値を聞ききまくって無事(?)結婚式は終了した。友人らの「電子式シャッターで、電池が無くて全く撮れないよりイイやん!」という慰めが暖かかった。(半泣き)

20051111
このHPを開設してもうすぐ2年。未だに反響があるのが「ヤマトヌマエビ」と「星空撮影架台Ten-10改」のコンテンツです。特に「Ten-10改」に至っては「ten.11」の製作後にもかかわらず問い合わせのメールを頂きます。(有り難いことです。)「ローテク、シンプル、楽しい、安価。」これがウケている理由かも?と勝手に解釈しています。ただ、日本語が苦手なten.は、原理やら図面を言葉巧みに表現する術を知りませぬ(苦笑)。簡易赤道儀についてはHP「星を見る道具の工房」「ちょっとそこまで星を見に」「天文我楽苦多工房」などに原理や作り方が記されています。また、検索するなら「簡易赤道儀」「ポタ赤」「(押し)ネジ」「撮影架台」などの語を使用して探して良いと思います。ちなみにten.の星空撮影架台に共通しているのは「24時間で360度」と計算すべき所を「23時間56分で360度」としているところです。(一日は360度/1436分と言うことですね。)一分に一回転したネジ(1ピッチ1mm)が、円周1436mmとなる円の半径にあるポイントをネジで押すのであれば地球の自転と同じ角度で動くと言うことです。(そう思っています。)1436(円周)/π(3.1415926)/2=半径(極軸−押しネジの距離)=228.5465mmです。ま、約228.5mmって事にしましょう。この赤道儀、「極軸−押しネジの距離が重要」です。長くなりそうなので今夜はこの辺で。(爆)  # 嗚呼、言葉は難しい....。

20051110
色々な機材の中で、望遠鏡の鏡筒本体以外の部品があります。基本的な部品として鏡筒バンド、ファインダーに加えて、眼視観望をするならなら接眼レンズに天頂プリズム(ミラー)、バローレンズなど。撮影用なら、カメラアダプタ、レデューサー、フラットナー、エクステンダーなどの付加光学系にガイドシステムが必要です。なるべくお金を掛けたくないと言う中、撮影用の部品の中で、「これは買っておいた方がイイかも?」というのはレデューサーやフラットナーなどの「付加光学系」です。VIXENのFL70S(黒)用レデューサーも生産中止してもう市場にも出回りません。VIXEN AV102SS用レデューサーコレクター「AV-1」もwebから消えました。これら付加光学系は、鏡筒を発売後に売り出され鏡筒本体よりも短命に終わることが多い部品です。(ああ。買っときゃ良かった...。)そんな中!なんと!一度生産中止されたレデューサーに代わりフラットナーが発売されたモデルがあります。それは高橋製作所・スターベース取扱「FS60C」用フラットナーです。FS60C用のレデューサーは既に生産中止・在庫払拭されています。折からのデジタル一眼レフによる撮影人気でレデューサーの中古市場が高騰しているのもうなずけます。そこへ「フラットナー」の投入です。市場の声を反映し、開発・発売に踏み切った高橋製作所に拍手を贈りたいと思います。フラットナーだけでも買っておいて損はしないかも?と思いたくなる気持ちを抑えるのに苦労します。(苦笑)

20051109
昨日の話題で入選したHOPPERさんの機材は「ありふれた機材(失礼!)」と書きましたが、一般に天文雑誌のフォトコン常連と言われる方々の使用されている機材の金額を考えると相当な額になる方が多いんですよね。もちろん、全くお金を掛けない訳にはいきませんから、ある程度は覚悟が必要です。それにしてもこの趣味、やはりお金が掛かります。ten.も、なるべくお金を掛けないようにしているのですが、大きな機材は買えないのでまだ助かっています。でも小さな部品や周辺機器に使ってしまっているような気がします。使うお金といえば、空の暗いところに行くにもガソリン代(@高騰中)が必要ですね。ああ、身近に見上げる空が暗くて綺麗ならこんなに考えなくても良いのになあ。より多くの人が空を見上げて夜空の明るさに気付くようになれば、星空を取り巻く環境が少し良くなるのかなあ。たくさんの人が星空の美しさに気付きますように。HOPPERさんの入選を知り、とめどもなく色々と考えてみました。

20051108
リンク先のHP、「くの一」のHOPPERさんが、月刊の天文雑誌のフォトギャラリーに入選されたようです。HOPPERさんはバリバリの天体写真派ではなく、ごく普通の主婦です。撮影された機材を見ても、普通の双眼鏡にデジカメでの手持ちコリメート撮影と、本当にありふれた機材(失礼?)での撮影です。やはり「やってみよう」と行動して見たままの世界を表現されたHOPPERさん、おめでとうございます。

20051107
久々のまとまった雨が止み、朝はしっとりしたモヤがかかっていた。霧ではなく靄(モヤ)だと思っていた。陽が高くなるとスッキリ晴れるだろうと思いきや、ドンヨリと白みかかった景色のまま。昼のニュースは季節はずれの黄砂と告げる。黄砂といわれてちょっとビックリしたが、よく考えてみると黄砂は春だけのものではないですね。天上に輝く火星にもダストストーム(黄雲)が広がって模様が見にくくなっているらしいが、ten.は、スタパーで僅かな時間見ただけで、じっくりと眺めていない。なんだか随分と損をしている気分。

20051106
昨夜は、天候が悪くて火星は見えないと判っていたが、太良観測所に行ってきた。噂されていた焼き肉も雨で中止になったが、代わりに「カレー」を準備していてくれた。これが実に美味かった。カレーと飲んでしまったビールが引き金となり、ワインに地酒にと、勧められるままに飲んでしまい(いや一応、自嘲していたのですが....。)、結局泊まることになった。夜中から降り続く雨は、朝には土砂降りになり、建物から駐車場の車までの僅かな距離が遠く感じた。豪雨の中、帰宅の途についたが雨が降っていたのは観測所の周りだけだったようだ。夕方、西空にはヌケの良い空が開いており、地球照を伴った三日月が金星と一緒に山際に近づいていた。久々の雨は、恵みの雨になったのだろうか?

20051105
今夜は、佐賀天文協会(SAS)の火星観望会が、太良天体観測所にて行われる。なかなか行く機会がないので参加しようと思っている。でも、天気予報は、これから大雨と告げている。

20051104
よく使う機材その3です。ten.は、数台の赤道儀を所有していますが、三脚がなかったり使いにくかったりと使用に制限があります。その中でもダントツに使用し、相棒とも言えるのが「高橋製作所P−2z」です。ここ一番の写真を撮りに行くときには最初の選択肢になります。理由は一つ、信頼していること。これはten.が(望遠鏡の直焦点ではなく)カメラレンズのみで撮影していることに起因するのですが、何と言っても「ヘール・ボップ彗星」の時期には、撮影地に到着して15分以内に組み立てが出来るように何度も練習し、暗闇での操作も十分に慣れているからです。とは言え、ten.は、あの「しし座流星群2001」の撮影で、何とクラッチを締め忘れ、固定撮影をしてしまいました。(パニックだったんだろうなぁ....。)慣れているはずの機材での失敗ですから、この件は今でも納得しています。

20051103
よく使う機材その2です。手持ち双眼鏡では「7×35」ですが、三脚固定の双眼鏡では「宮内光学Bs-77iB(口径77mm20倍)」が大好きです。専ら標準についてくる20倍用の接眼レンズばかり使用しています。30倍用エレフレタイプ接眼レンズはほとんど使用していませんね。そう言えば、この接眼レンズもヌケが良くて「みかけ視界50度」ですね。この双眼鏡のひとみ径は3.85mmとなります。おや?狙ったわけではありませんが、昨日紹介したLE30を「BD1580(15cmF8反射望遠鏡)」に使用すると、ひとみ径は3.75mmになりますね。道理で覗いた雰囲気(みかけ視界や視野の明るさ)が似ています。無意識のうちに好みのままの使い方や選択をしているのでしょうか?自分でも不思議です。

20051102
「一番使う機材が良い機材です。」とは、どこかの広告に書いてあったような無かったような。(苦笑)ten.が一番使う機材は何だろう?と考えてみた。カテゴリー別に言うと、双眼鏡なら「7倍35mm双眼鏡」です。接眼レンズなら「高橋製作所LE30」です。双方に共通しているのは超広視界でもなく、超高級でもない製品で、なのにすっきりと素直に見えるというだけです。「みかけ視界」も50度程度です。でも、なぜか「気がつけば手にしている」。そんな機材です。

20051101
このページ、「日々雑感」も、何とかひと月以上持ちましたね。先日のスタパーの時には色々な人から「毎日見ていますよ。」とか、「○日の話題ですが、あれ、どうなったんですか?」と言われることが多かったです。みなさん、結構きちんと見ていらっしゃるのですねぇ。日記の類は苦手ですが、三日坊主にならなくてよかった。





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