崇福寺(そうふくじ)


崇福寺は1629年(寛永6年)、長崎に在留していた福州人たちの希望で唐僧超然が招かれて建立した、黄檗(おうばく)宗寺院です。国宝2、国指定重要文化財5、県指定有形文化財3、市指定有形文化財6を有する文化財の宝庫です。明の末期〜清の初期(17世紀)の南支建築様式をそのまま輸入したもので、我が国では他に類がありません。


三門(重要文化財)

俗に竜宮門と呼ばれています。1849年(嘉永2年)
棟梁大串五郎平が中国人の指導を受けて作りました。





三門の見事な軒裏です。



第一峰門(国宝)

唐門、赤門、海天門などと言われています。
1644年(正保元年)に創建され1696年(元禄9年)に改築されました。
特徴は軒裏の複雑な組み方で、これは日本だけではなく
中国でも珍しいらしく、国宝の大きなポイントになっているようです。
中国の春節祭に合わせて行われる
「長崎ランタンフェスティバル」時の第一峰門です。





大雄宝殿(国宝)

1646年(正保3年)に創建された崇福寺の本殿です。
長崎に現存する最古の建物と言われています。
特徴は軒下に付けられている飾り物「擬宝珠付き垂花柱(ギボシツキスイカチュウ)」。
これがとても珍しいものだそうです。





長崎ランタンフェスティバル時の「大雄宝殿」横のランタンです。


久し振りに「崇福寺」を訪れたのは長崎ランタンフェスティバルの時でした。
昼間だったので人も少なく、ゆったりとした中で長崎の文化を再確認した思いでした。
その時、長崎のページを作ろうと思い立ち、三度足を運びました。
「第一峰門」の色鮮やかに彩色された
見事な軒裏を撮影したかったのですが、うまく撮れずじまいです。
(2007年3月30日)


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