長崎孔子廟

「長崎孔子廟」は、1893年(明治26年)に清朝政府と在日華僑が協力して建てたもので、日本で唯一の本格的な中国様式の孔子廟です。中国山東省にある総本山なみに、伝統美あふれた儀門や大成殿をはじめ廟宇の随所に中国の歴史と文化、伝統芸術の粋がちりばめられています。(※パンフレットより)






儀門(ぎもん

本廟の正式な内正門(二の門)です。
昭和初期の台風によって破壊されましたが、1967(昭和42)年に再建されています。
中国の宮殿や廟宇の瓦は清朝時代に法制化され、色で住人の地位を表しています。
黄色は皇帝の宮殿や陵廟などです。
孔子は皇帝と同等に扱われたので、黄色の瑠璃瓦の使用が許されたそうです。(※)





大成殿(たいせいでん)

孔子廟の正殿で木造神殿です。
1893(明治26)年の建立以来、百余年の風雪と原爆の衝撃に耐え、
古式を今に伝える貴重な文化財です。(※)






72賢人(72けんじん)

回廊「両ぶ」の前や横には、孔子の高弟72賢人の石像があります。
石像は等身大で重量1.8トン。
それぞれ史実に基づき、北京美術工場で彫刻されているそうです。(※)





「両ぶ」の屋根の飾り瓦

「両ぶ」の棟上にある飾り瓦は吉祥を表す架空の動物達で、
建物を火災から守っているそうです。

パンフレットには名前があるのですが、
漢字が難しくて書くことができません。m(__)m\(^o^)/




ランタン

左は儀門、右は回廊「両ぶ」に吊るされたランタンです。
儀門のランタンは常時飾られています。






「長崎孔子廟」は赤と黄の極彩色が映える、中国様式建造物です。
長崎には中国様式の建物はたくさんあります。
しかし、眩いばかりの黄色の瓦には圧倒されました。
ランタンフェスティバルの期間中に訪れたのですが、
赤いランタンも建物の豪華さにのみこまれ、すっかり溶け込んでいました。
写真の撮り方がまずくて、建物や賢人が上手く納まっていません。
機会があればもういちど訪れたいと思います。
(2011年2月9日)

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