知覧武家屋敷

江戸時代、薩摩藩では地頭や領主の屋敷を中心に武家集落(麓)を作り、鹿児島に武士を集めず、分散して統治にあたらせました。知覧もその一つです。昭和56年「知覧麓の武家屋敷群」は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。また同時に地区内の7つの庭園が国の名勝に指定されました。



森重堅氏庭園




平山亮一氏庭園




武家屋敷の通り




佐多民子氏庭園


国の名勝として指定されている7つの庭園のうち、
森重堅氏の庭園だけが池泉式で他は全て枯山水式となっています。



ホタル館富屋食堂

特攻隊員から母のように慕われていた「鳥浜トメ」さんの食堂を資料館として平成13年に復元開館されました。鳥浜トメさんと特攻隊員のふれあいや真実を、遺品・写真・証言などで知ることができます。

館内で数日前にテレビドラマ「なでしこ隊」で放映された
桜の小枝を持って特攻隊員を見送る女子高生の大きな写真パネルを見た時には
涙が溢れて止まりませんでした。(入館時からグスグスで・・・)
この後、写真を撮る気は全く無くなり、
「ホタル館」「知覧特攻平和会館」の写真は一枚もありません。m(__)m



知覧特攻平和会館

知覧特攻平和会館は太平洋戦争末期に編成された特別攻撃隊に関する資料を展示する施設です。特攻隊員1036人の遺影や遺品、当時の戦闘機などが展示してあります。1985年に開館されました。




特攻隊員のほとんどは、17歳から22歳くらいまでの若者です。
会館には大勢の学生さんが来ていて、自分達とあまり変わらない年齢に驚いていました。
旅先で本を買うことは珍しいのですが、
写真・遺書・日記・手紙・記録・名簿が載っているこの本を買ってきました。
明日をも知れぬ隊員たちの、あどけない笑顔に胸が痛みます。




一日中雨がぱらついていて、あいにくの天気ではあったのですが、
それ以上に「ホタル館」「特攻平和会館」では写真を撮る気分にはなりませんでした。
ハンカチが手放せず、二枚がグショグショに・・・。
いろんな感想はありますが、軽々しく書けない気がしています。
戦争とはどういうものであったのか、真実を皆さんの目で確かめてください。
“多くの人が訪れて欲しい”と心から願う場所でした。


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