正倉院

正倉院は東大寺・大仏殿の北西にあり、8世紀半ばに造られた大きな倉庫です。聖武天皇の亡き後、光明皇后が49日法要に大仏に奉納した約650件の宝物が、正倉院宝物のはじまりです。9000件以上の宝物(ほうもつ)が、1200年以上もの間この中で守られてきました。


正倉院は高床式校倉造(あぜくらづくり)の建物です。
高温多湿の日本の気候の中で1000年以上もの間宝物を守ってきたこの建物を、
子どもの頃からずっと見てみたいと思っていました。
どっしりとしていて悠然とたたずむ建物を目の前にして、感慨深いものがありました。
宮内庁が管理しています。

奈良国立博物館

明治28年(1895)、帝国奈良博物館として奈良公園の中に開館しました。興福寺や東大寺のすぐ近くです。写真・本館は片山東熊が建てたもので、国の重要文化財に指定されています。正倉院の宝物が毎年秋に「正倉院展」として開催されています。



旅行が「正倉院展」の期間と重なり、幸運にも見てきました。
博物館は宿や興福寺・東大寺のちかくで、
何度か博物館の前を通りましたが、何時見てもチケット売場まで人が並んでいました。
5日の午後は雨が降り出したので穴場かと思い、4時ごろ入館しました。
ほとんど並ぶことなく入ったのですが、進むに従って人が溜まり、倒れるくらい疲れました。
展示されている物は、宝物と呼ばれるに相応しいものがいっぱいです。
しか〜し、暗くて文字は見えず予備知識も少なかったので、ほとんど頭に残っていません。
結論!『正倉院展』は元気な人が行くところです。\(^o^)/\(^o^)/

元興寺(極楽坊)

元興寺(がんごうじ)の前身は、蘇我馬子が飛鳥の地に造営した日本最古の本格寺院「飛鳥寺」です。平城遷都に伴い現在のところに移転し、名前を元興寺と改めました。平成10年、世界文化遺産に登録されています。国宝・五重小塔などがあります。


本堂・極楽堂(国宝)

極楽堂と奥・禅室(国宝)
屋根は行基葺きといわれ、天平時代を代表する重ね葺きです。
極楽堂は縦・横6間の正方形で、法隆寺・金堂と同じように四方から眺めることが出来ます。
写真では余り古くは見えませんが、中は天平時代にタイムスリップした感があります。
板絵智光曼荼羅(重文)などが、身震いするほど歴史を感じさせてくれました。





左・禅室  右・本堂
飛鳥の地から運ばれたといわれる日本最古の瓦が残っています。
赤い色をした瓦だと思われます。



今回の旅行を計画するまで、元興寺・極楽坊については全く知りませんでした。
奈良町の一角にあり、天平の面影を残した古刹と言うに相応しい建物です。
「正倉院展」の前にバタバタと見学していたので、帰る日の午前中にも足を運びました。
しかし、二日とも雨に降られたうえに、写真も使い果たしていて撮れませんでした。
奈良を訪れる機会があれば是非再来したいところです。
今回の旅行は雨にたたられて、お土産は全く買いませんでした。
唯一の土産は、極楽坊の境内にいっぱいなっていたカリン(↓)です。
とても香りがよく薬酒にするそうで、二度目の拝観の時、受付の方から頂きました。
“不思議と腐らないんですよ”と聞いていたのですが、
一ヶ月でダメになりました。\(^o^)/\(^o^)/


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